2022.10.16(日)
台湾原住民タイヤル族のエリさんと、宮古島の美和さんの共演ライブ
古民家「くまから洞」でライブ鑑賞
2022年10月10日(月)スポーツの日。祝日。台湾の双十国慶節。この日、とても素敵なライブにお誘いいただき、行って来ました。住宅街にある古民家でのライブということもありマイクなしの生歌生演奏で、ゆったりした癒しの時間を過ごすことができました。
向かって右からエリ・リャオさん、與那城美和さん、ギターのファルコンさん。
会場は西武新宿線「野方」の古民家「くまから洞」
FESTOON 2022秋 台湾~宮古島
FESTOONとは?
花綵(はなづな)、花飾りの意。アリューシャン・千島・日本・琉球列島が、垂れ下がる花々のつなのような形になって連なっていることから、それらの列島の連なりを「花綵(かさい)列島」と呼ぶ。花綵列島の先にある島・台湾出身の歌手として、この言葉の持つ祝祭のようなイメージを、音楽を通して今の世界にもう一度想像してみたい、という気持ちで名付けたイベントです。(フライヤーより引用)
Eri Liao(エリ・リャオ)
台湾・台北市出身で、お父様は茨城県出身の日本人、お母さまは台湾原住民タイヤル族です。幼少期から自らのルーツである、タイヤル族の音楽や踊りに親しんで来ましたが、東京大学大学院在学中にはジャズに関心を持ち、ニューヨークへ留学されていたそうです。
與那城 美和(よなしろ・みわ)
宮古島出身で、お母さまの影響で幼少期から唄・三味線・宮古舞踊に親しんで来たそうです。現在は島内のこどもえんでの歌あそび(あーぐあすび)、島唄居酒屋での宮古島民謡ライブを行っている他、島外でも幅広く活躍中です。
ファルコン
広島県出身のギタリスト。エフェクトを活かした空間的音作りによる独自の奏法が話題を呼びました。ジャズから台湾原住民音楽まで取り入れたバンドEri Liao Trioに参加しています。
セットリスト
エリ・リャオ&ファルコン
- アイルランド民謡に沖縄の歌詞をつけた歌(タイトル、忘れました)
- 台湾好(台湾アミ族の曲にサンシンで伴奏をつけて)
- 常盤炭坑節(お父様が茨城出身ということで)
- 星の流れに(昭和歌謡。エリさんが歌うと、随分雰囲気が違います)
- タイヤル語、中国語、日本語が混ざった歌。(日本語はカタコトの歌詞で面白い)
- 正月のアグ(アグとは歌のこと)
- 豊年のアグ(会場からお囃子も入って楽しかったです)
- ながやま(綿を摘むうた)
- ナマス(会場も手拍子で楽しく)
- 伊良部島の歌(愛しい人にまた会いにくるよ。美和さんのお母様作のうた)
- 宮古豊年音頭(手拍子、お囃子で楽しく)
- 家内和合
- たくさんの米から一粒を選ぶ(大勢の中から運命の人に巡り合う歌。ファルコンさんと共演)
- エリさんはアミ族の歌、美和さんは宮古のお囃子。ファルコンさんのギター伴奏で。
- フロックスの花。ツゥオ族ウオグ・エ・ヤタウヨガナの日本語の歌を宮古島のことばで。
- ウミガメが船旅の無事を祝う歌
- 機織りの歌。
- 宮古島の子守歌(アンコール)
エリさんの歌では「星の流れに」が一番印象に残りました。戦後、有楽町のガード下などに立っていたいわゆる「パンパン」をうたった歌ですが、エリさんが歌うとどこか違うところをさまよっているように聞こえます。台湾のどこか、山の方?
美和さんの歌では「フロックスの花」ですね。これは台湾原住民ツゥオ族で白色テロの犠牲者、ウオグ・エ・ヤタウヨガナ(日本名:矢田一生、中国名:高一生)による日本語の歌です。これを宮古のことばで歌ったのが印象的でした。
出店
スナック華
日本在住台湾人の出店。台湾ビールや台湾菊花茶、台湾おにぎり、大根餅、台湾ウインナーなど。美味しかったです。お店は山梨県にあるそうです。
月桃雨
東高円寺のお花屋さん。花の苗、球根、寄せ植えバスケットの販売。
会場を飾ったお花も「月桃雨」さんの作品。
アリューシャン・千島・日本・琉球列島を、垂れ下がる花々に例えているのが面白いですね。コロナもそろそろ収束しつつあるこれから、この花綵列島のアーティストたちの共演ライブがたくさん開催されると良いですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。