2021.3.4(木)
前から見ようと思っていた白先勇原作のドラマ「一把青」Touch of Green(2015年)
Netflixでの配信が3月20日までと知って慌て、すごい勢いで鑑賞しました。▶️
感無量。
素晴らしい作品でした。
良いドラマに違いない、とは思っていたのですが、今まで見る気になれなかったんです。
何せ国共内戦の時代の、国民党空軍パイロットとその妻たちの物語…
重すぎるでしょう…
実際、涙なくしては見られないドラマでした。
ある場面では思わず「平家物語」の冒頭を連想してしまいましたよ。
日中戦争が終わった所から始まるので、そこはまだ明るいんですよね。
勝利して終戦を迎えたわけですし。
運命の出会いに憧れる、女子学生の初々しさ。
郭軫(吳慷仁)と朱青(連俞涵)とのエピソードがロマンティックでもありました。
でも話が進むにしたがって、辛くなりました。
心が痛くなる…
平凡でもいいから、平和な毎日を送れることが、どんなに幸せなのか…
日子過了,就好了…(暮らせれば、それでいい…)
師娘、秦芊儀(楊謹華)のセリフが染みて来ました。
こんなセリフもありました。
「生まれて来る時代を間違えたんだ」
平和に一生過ごせるか、戦争に巻き込まれるか、それは選ぶことができませんからね…
楊謹華シェリル・ヤンは今まで見た中で、このドラマの芊儀が一番美しかったです。
朱青役の連俞涵も良かった。
でも一番気に入ったのは周瑋訓役の天心。
いちいちトゲのある話し方をするんだけど、憎めない。
寂しがりやで、優しい心も備えている小周を魅力的に演じていました。
他の出演者たちも全て良かったです。
重いけれど、辛いけれど、心の琴線に触れるドラマでした。
オープニングは田馥甄Hebe Tienが歌っています。「看淡」
エンディングは林宥嘉の「天上的男人,地上的女人」
Netflix「太陽を見つめた日々」も3月20日で配信終了です!