スフォルツォ15th Concert
曳舟文化センター 大ホール
根津たみ子 ソプラノ
福島明也 バリトン
山田裕美子 ソプラノ
寺島優貴 ソプラノ
溝口麻希 ピアノ
久々に声楽のコンサートに行ってきました。
プッチーニやヴェルディ、山田耕筰など懐かしい曲がたくさん聴けました。
特に第二部で歌われたものに、私の好きな曲が多かったです。
こういうクラシックのコンサートでは、出演者のきらびやかなデコルテの衣装が見られるのも楽しみのひとつ。
最初に登場した、一番若い出演者の寺島優貴さんは濃いブルーのドレスに身を包み、まるでお姫様のようでした。
やはり歌声も若々しい。
第二部では、ベビーピンクのドレスにチェンジ。
一番印象に残ったのは、
モーツァルトのオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」より
「男たち、まして兵士は」
パープルのシックなドレスの山田裕美子さん。
第二部で歌ったプッチーニのオペラ「ジャンニスキッキ」より
「私のお父さん」
ステキでした。
私、この曲が大好きなんです。
好きになったのは、映画「眺めのいい部屋」を見てからです。
映画自体も大好きな作品のひとつなのですが、映画の中でこの曲が効果的に使われています。この「私のお父さん」を聴いて、映画の感動がよみがえりました。
タキシード姿も凛々しい福島明也さん。
第一部の最後に歌ったのは、ビゼーのオペラ「カルメン」より
「闘牛士の歌」
福島さんの張りのある歌声でこの曲が聴けて、とても気持ちが良かったです。
この日の主役の根津たみ子さんは第一部ではブルー、第二部ではレッドのデコルテ。
とても若々しい方だったので、後で「還暦祝いのコンサートです。」と挨拶された時はびっくりしました。
キラキラした首飾りを身に付けてらっしゃったのですが、歌い出したら、もうその歌声が首飾り以上にキラキラ輝いていました。なんて美しいソプラノなんだろう！もううっとり聞き惚れてしまいました。
どの曲もとても良かったのですが、木下牧子の
「さびしいかしの木」
が印象に残っています。
物語性のあるほのがなしい歌です。
子供の頃、こういう感じの曲を聴きながら、物語の世界に想像を巡らしていたのを思い出しました。
ピアノ伴奏の溝口麻希さんは、最初から最後までずっと出突っ張りでした。お疲れになったのでは、と思いますが、一貫して軽やかな演奏が素晴らしかったです。
スリムな身体にまとったブルー系の衣装もエレガントでした。
