https://news.yahoo.co.jp/articles/1dcbde2f011619d8060a7c18b20ae74266261480
アメリカの俳優脚本家組合のストライキですが、どうなんでしょうね。
取敢えずの労働問題については労働者の権利を勝ち取ってもらったら良いと思うのですが、すごい世の中になってきたもので、いずれ俳優の仕事がAIに取って代わるなんてのは信じられない気持ちです。
そりゃあエキストラというのは今後AIに代わるでしょうよ。戦場のシーンなんて何万もの軍勢をエキストラ雇って実写で撮るなんて考えられません。お金もかかるしマネージメントも大変でしょう。
しかしこれまで例えば主演の俳優がAIに置き換わるなんて考えられなかったと思いますが、それすらも可能になるということらしい。するとどうなるのか、昔の名優を使って最新映画を撮ることが可能になるというのは良いとしても、現役のスターもスキャンして全てAIで映画が作れたら、それはどうなのか、果たして実写と言えるのか。
更にはもう現役のスターも権利関係ややこしいから俳優自体をAIで作って実在しない俳優で映画をとるということになったらどうなんでしょうね。まあアニメのキャラクターにファンが付くというのもフツーにあるので、AIの俳優にもファンはできるでしょうが、それを社会が受け入れて行けるのか興味があります。
AIで簡単に映画が作れます。脚本もAIで書けます。いや、原作でさえもAIがこれまで流行った映画の傾向を読んで売れるものを作ります。ということになったらそんなエンタメが楽しいか?と。
むかし筒井康隆の短編で「超能力・ア・ゴーゴー」というのがあって、脳科学者の息子が父親に脳をいじられて音楽的な才能がが超人的に開花するという話でした。クラッシックのジャンルでは世界的な作曲家となり世界的なオーケストラの指揮をする。そしてロックのジャンルでは当然世界的なロックスターになるという話です。
最終的にはインタビューで自分が一瞬の間に何百何千というヒット曲を作ることができるという発言をして大衆が冷めてしまう、有難味も何もなくなってしまって、ブームは終わってしまうという結末だったと思います。
これに似た実際の話ではディック・リーが1990年代に「香港の流行歌なんて3分で書ける」みたいな発言をして叩かれたというのがあります(発言の真意は違ったらしいのですが)。
さて、私と同じ誕生日の孫と
「むかしじいちゃんが観てた映画はなあ、俳優という実在する人間が出てたんやぞ。」
「へえ~。」
なんていう会話をする日が来るのでしょうかね。

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