「長期連載終了後、最初の更新だけど、何を取り上げるの?」
「史料整理中に見つけたものが何点かあったので、獄長日記の以下のエントリーを元ネタにして見てみるの」参考エントリー
再びベセル
よって、本日はとっても小さなお話。
ベッセルとベセル
梁起鐸事件(一)
梁起鐸事件(二)
以上、三度に亘って当ブログで活躍していただいた、イギリス人ベセル氏。
彼の死亡に関する電報を見つけたため、紹介。
往電第五五号
暗号 「ベセル」病死報告件
明治四十二年五月一日
午後五時四○分発
鍋島部長
東京赤坂区南阪 伊藤公爵邸 古谷秘書官
「ベセル」 ハ予テ病気ノ処本日死去セリ
ベセルは、1909年5月1日に病死していた。
安重根による伊藤博文暗殺も、日韓併合も知らずに。
韓国人の感情を煽り続け、それでいながら集まった義捐金を流用した、彼の本当の目的は何だったのだろうか。
「ベセルの死亡の話やな。ほんで何を見るん?」
「統監府文書に、ベセル死亡に対する反応や葬儀、弔慰金等について言及している憲兵報告が何件かあったんでそれらを見るんだけど、最初は死亡通報ね」憲機第907号 「ベツセル」死亡通報
英人「イー、テー、ベツセル」
右者大韓毎日申報社長にして且其悪徳記者として有名なりしか昨一日午前十一時三十分遂に病死せり死体は「アストルハウス」より直に西大門外自邸に引取れり葬儀は日本に居住する実弟着京を待ち執行する筈なりと云ふ
明治四十二年五月二日
「死亡時刻まで報告してるんだ。アストルハウスっていうのは入院した病院かな?」
「そやろなぁ。『悪徳記者』ってえらい書きようやけど、募金流用したんやさかい当然かもしれへんね…で、葬式はやっぱり死亡翌日にしたんかな?」憲機第919号 「ベツセル」葬儀式挙行状況報告
故英人「イー、テー、ベツセル」
右昨二日午後三時三十分自宅出棺東幕(龍山の西約一里)外人埋葬地に埋葬したるか会葬者は外人及韓人無慮三百名余にして盛大なりしと 而して外人間には各国領事以下及滞京中なる元山駐在露国領事「ビル、コーフ」をも見受けたりと
明治四十二年五月三日
「うん。あと、弔慰金を募る人たちもいたんだよ」憲機第913号 救世軍大尉「バレウコ」の「ベツセル」死亡吊慰金募金に関する件
一.五月二日救世軍大尉「バレウコ」は救世軍教員に対して曰く我英国人「ベツセル」は死去したり同人は韓国に対し与へたる勤労尠からされは我等は各道軍営に通知して夫々義捐金を募集すへし其金員は多少を論せす義務的
又林文相は英文に諺文を添へ各道に通知書を発送する筈なりと
明治四十二年五月三日
憲機第942号 「ベツセル」に対する吊慰金出捐者及同金額に関する報告
故英人「イー、テー、ベツセル」
右葬儀に対し義捐金拠出したる重なる者を聞くに一千五百円大韓毎日申報社、一百円元郵逓司総弁閔商鎬、一百円閔俊鎬等にして以下十円五円の分数多ありしと而して之れか総額は二千円内外なりしと云ふ
明治四十二年五月五日
「大韓毎日申報社は当然やろけど、排日仲間の救世軍も募っとんねんな。今度は流用とか横領はないみたいやねw」
「あははは、2,000円も集まったんだからついつい疑いたくなっちゃうけどねw で、ベセル死亡のニュースを聞いた人たちの反応についての報告もあるんだけど…」憲機第922号 「ベツセル」死亡後韓人及外人の反応報告
排日新聞社長として一部韓人に有名なりし英人「ベツセル」死亡に就き外人及韓人等の伝説を聞くに異口同音に日韓両国の為めに幸福なりと叫ひ居れり
明治四十二年五月四日
「『異口同音に日韓両国の為めに幸福なりと叫ひ居れり』ってほんとかな?」
「うーん…そう思った人が一定数存在するだろうとは言えるけど、誰もがってわけじゃないだろうねぇ…で、追悼会なんてのもやったりするんだよね」憲機第943号 「ベツセル」追悼会状況報告
昨五日午後三時より韓人姜允熙林炳恒等十余名発起し故「ベツセル」の追悼会を東大門外永道寺に於て挙行したるか来会者は「ベツセル」寡婦、長男及横浜に在住する「ベツセル」の実弟外人七八名及韓人数十名にして安昌浩、梁起鐸、林炳恒等の追悼演説あり午後六時三十分頃散会したるか頗る盛会なりしと
明治四十二年五月六日
「葬式の3日後かぁ…当時の通信事情や交通事情を考えたら、地方の人へ追悼会のお知らせはじゅうぶんに行き渡らへんやろし、参加したくてもぎりぎり間に合うか合えへんだんちゃうかなぁ?」
「参加者は結局数十人だもんね。葬式のほうは300名も来たんだし、きちんと計画して地方にもきちんとお知らせして、もう少し時間をおいてから盛大にやったほうがよかったんじゃないかなぁって気もするよね」
「うん、追悼会をダシにしてお好きな排日運動につなげればよかったのにねぇw でも、数十人しか来てないのに、3時間半も追悼演説で盛り上がれるってすごいよねw」
「参考エントリーと
「…実は続きがあるの。いつやるかわからないんだけどね…」

















