その3 からの続きです。
日本に一時帰国後・・・
帰国する時、既に歯の痛みは食事も苦痛と感じるくらいになってました。奥歯の詰め物を押さえつけると、ズキーンと痛い。
空港からかかりつけの歯医者に直行です。日本に滞在できる日数は一週間、今日診てもらって、詰め物作ってもらっても間に合うかどうかわかりません。
大きなスーツケースをガラガラ引きずりながら、電車とタクシーを使って歯医者に向かいます。夕方6時に到着し、なんとか診察時間内に間に合いました。
診察を受けると先生が、「これ、どこで治療したの?」、私「中国の歯医者です。」、先生「ちゃんと埋まってないよ。」、私「SIEMENSの器材がある立派な歯医者だったんですけどね・・・」
麻酔をしてもらい、キーンの高音治療が始まります。日本の歯医者のキーンの音の方がすごい安心感があります。この時ばかりは、この音が至福の音に聞こえました。
先生「虫歯の部分が取りきれてないですね・・・残ってますよ。」、私「・・・・・。(でも、SIEMENSだったんだよ)」
型を取ってもらって、仮詰めしてもらい、銀の詰め物を作ってもらいます。出来上がるのが一週間後だって言われたんですが、事情を説明して5日で作ってもらいました。中国に帰国する前日に銀の詰め物を入れてもらい何とか間に合いました。その後、この詰め物は駐在期間中しっかり働いてくれました。
この件を通じて学びました。
中国で高い技術の医療を受けることは可能なんでしょうが、医師の技術にはバラツキがある。これはモノ造りの現場でも同じで、中国で質の良いものを作ることはできるが、全て同じ品質の物をバラツキ無く作るにはこの国はまだまだ発展途上なんだと。
でも、これがMade in Japan並みに高品質なものをバラツキなく作ることが出来たら中国は大国となり、脅威的な国として今後増々経済成長を遂げるでしょう。Haier(海尔)なんかは、白物家電のシェアでは既に世界一位ですし、日本はもう追い越されてるかも知れませんね。
中国、恐るべしっ将来は中国に移住するかな。
完