オンラインゲームをやっていて、君の名前と同じ
名前を見かける。

そのたびに、まさか君なのではないかと
sayで呼びかけそうになる。

君のはずはない・・・そう思っても。

万が一の奇跡がないかと姿を追っている。
君から貰った100円ライターは、知らない内に
ガスが全部無くなってしまった。

どんなに燃やそうとしても、それは点かなくて

それは君の心に似ていると思ったよ。

段々、君は僕の事など忘れてしまって、また
あの頃の想いを、思い出させようとしても、
君が燃え上がる事は無いのだと。

僕があげたジッポーのライターは、何度だって
君への想いを継ぎ足せば、いつでも燃える。
それは、僕の心と同じ事なのだろう。
「高田」心の中で、何度呼びかけただろう。
いつもいつも、君の姓ばかり呼んでいて、
名前を口にするのは電話で呼び出す時だけ。

心の中でさえ、姓で呼ぶことに慣れてしまって
名前で呼ぶ事は無い。

君の名前は特別で、君が認めてくれるまでは
きっと決して名前で呼ぶ事は無いのだろう。

そして、認められる事は永遠に来ないのだね。
愛するがゆゑに、君を深く想ふ。
夢と現の魔の境に漂ひ、君に身を委ねる。

夢の中で、君と逢ふ事に何か意味があれば。
君と夢を共有できたら。夢の中で在ったら
君は僕と躯を合わせるだろうか。

諦めようと努力すればする程に、君への
想ひは募り、夢に見る。
ふと、君を思い出して考えた。
記憶を録画できたら、どんなに良いだろう。

僕は、迷わずあの言葉を言った君を記憶から
取り出しておくに違いない。
意地悪そうに、でも少し照れながら言ってた。
今も、鮮明に覚えているその笑顔。

君は優しくて、電話も逢う事もしてくれた。
それでも、付き合ってる訳じゃなかった。
そう言う中途半端な馴れ合いでさえも、僕は
君の優しさしか感じられなかった。

手痛く突き放してくれさえすれば、その方が
優しかったのかもしれない。
でも、君にそれが出来ない事が分かっていて
君との会話を楽しんでいた自分のずるさ。

君は自分を酷い人間だと言っていたけれども、
僕こそが、最低な酷い人間だったと思う。
その純粋な君の記憶を、いつまでも留めて、
自分の枷とできたら良いのに....
ここの空は綺麗だよ。
空気が澄んでいるからなのか、とても
星がよく見える。

君と初めて話したあの日にも見ていた
オリオン座が、今も変わりなくそこにある。

星がそこにあるように、
僕の気持ちも存在しつづける。

北の空を見れば、相も変わらずに
柄杓の形を描いている。
夏の空ほどではないけれど、その柄杓に
掬われてしまいそうな気持ちになる。

君は空を見る事があるだろうか。
星を見て、何を考えるだろう。
夜になると、君がどうしているか考える。
どんな夢を見ているのか。
それとも、僕の知らない誰かと眠っているのか。
そう考えると、眠れなくなってしまう。

君が、どんな夜を過ごしているか...
少しでも僕を思い出してくれる事があるかと、
無駄な期待をしている。

そうして、浅い眠りの中で君の夢を見る。

夢の中でさえ、君は遠い存在で・・・・
少し、口の端だけを歪めて微笑んでいる。
夢と現実の境で、リアルに近い君の夢を見ている。

せめて夢の中で、君の体温を感じられたら。
ゆっくりと眠ることができるだろうに。
君と僕との気持ちの距離は、
一体どれ程離れているんだろう。
君と向き合った時でさえ、それは
ひどく遠く感じて。

君はいつでも冷静で、何でも率直に
言ってくれる。
僕一人で固まって、恥かしがったり・・・
君はそんな様を見て、苦笑してたね。

だけど、君は余りに遠い存在で、
僕は向き合う事だけでも許された事に
感謝すべきなのかもしれない。

僕はそれまで、人に対して執着心など
一度も持った事が無かったから、故に
知らずに傷付けてた事が多かった。
でも君と会ってからは、自分を省みる
事が出来たんだ。

それで分かった。

君も僕も、自分が傷つきたくないが故に
相手を傷付けずにはいられない事を。
君の事を諦めようとしても、それは
命のある限りは無理な事だと思う。

もう何年も、君を心に留めつつも、
何処か、諦めようとしている自分がいる。
そして、それが無理な事に気付く。

想いの深淵。
愛と言うのは、時に残酷だね。
君を愛すれば、愛するほどに、
僕は傷ついていく。

君は、僕が傷つく姿を見て自分を
嫌いになったかと問う。

僕が、君を嫌いになることなんて
絶対にありえない事なのに。

僕だけが傷ついている訳じゃない。
むしろ、君の方が傷ついていると
そう感じたよ。

僕達は、きっと似てるんだと思う。
君も僕も、傷つきたがりで・・・。
きっと楽しい愛にはならなくて。
お互い傷付け、貶めながら、深く
相手の気持ちに入ってゆく愛。