20数年前のセクハラ | 中国語はなが~い友達。

中国語はなが~い友達。

ず~っと前から細くなが~く中国語を勉強している、50代女子のブログでございます。


最近、連日取り上げられているセクハラ。
正直、まだこんな典型的なセクハラがあったのか…という感じ。
今でこそ、何かあれば「セクハラだ!」と声を上げやすい社会になってきたかとは思うけど(それでもまだまだなのだけど)、私が20代だった90年代初めごろは、もうセクハラが溢れかえっていた。そして、セクハラの概念すらあやふやだった。今、そのころの記憶がどんどんよみがえってきてしまっている。



やはり、飲みの席がひどかった。
忘年会は地獄。
まず席決め。
男女は市松模様に座ることになっていた。
若い女性職員が3人もかたまっていようものなら「なんだそこは!かたまるな!」とバラバラにされ「お前はわしの隣に来い!」とビールをつがされる。

二次会も無理矢理連れていかれる。
デュエット、ダンスも強要される。
『私がオバさんになっても』を歌えと強要され、私はあの歌を歌うキャラではないので何度も嫌だと断ったのだけど結局歌わされ、その中の歌詞に反応し、隣で口をとがらせて突き出してくるおっさん。

あーー、気持ち悪!!

25歳もすぎると、「結婚はまだか」の大合唱。
「彼氏はいないのか?」「何してるんだ?」「早く作れ」

結婚すれば「早く子ども作れ」
妊娠すれば「どこで作ったんだ?成田か?」
出産すれば「もう一人産まないと『ダメだ』ぞ」


私が30歳を過ぎて、いつの間にかセクハラという概念が定着してきて、今では職場でもセクハラ相談窓口ができた。

昔私と一緒に忘年会の二次会に連れていかれデュエットやダンスを強要された友人は、今管理職につき、セクハラ相談窓口を担当している。

あの当時は、我慢するしかないと思っていた。
先輩女性職員からも
「若いうちはしょうがないわよ。言われてるうちが花よ。私たちくらいになったら、言ってももらえなくなるんだから」
と笑って言われるだけだった。

あのころに比べれば、劇的に社会の認識は変わったとは思うが、今一度、各々が自分の認識に問いかけてみる機会がきたのではないだろうか。