歳を取ったな、、、と思う。
鏡に映る自分。
ハリがなくなった肌。
重い体。
一度 体調を崩せば、なかなか元に戻らない。
そして時々、胸に差し込むような痛みが走る。
俺は 35歳になった。
立派なオジサンだ。
ジュンスと並んで歩くと時々思う。
ジュンスは 若く美しい。
一体どういう関係に見られているんだろうと思う。
友人にしては、年齢が離れすぎてる。
・・・ どうでもいいことか・・
でも どんどん年齢差は開いていく。
ジュンスは、頑固だ。
何度訴えても 俺の望みは叶えてくれなかった。
人間の血を吸いに出ていくジュンス。
俺が気がつかないとでも思ってるのか。
泣いて怒って、何日も口をきかなかったり、
激しいケンカもした。
けれど段々と それもなくなっていった。
ケンカをするのにも体力を使う。
ジュンスが 血を吸うという行為に対して、悲しいという思いだけが胸に広がる。
俺の血も少しは吸ってくれたらいいのに・・・。
手を広げて光に晒すと、血管が青く浮き出ているのがよくわかる。
手首の血管がドク、ドク、ドク・・・と動いてる。
若くない体。
俺の血は不味いか・・・
なら、しょうがないな・・・
歳を取るのは悪いことばかりじゃない。
諦めることも上手になっていく。
ジュンス、、、この旅はいつまで続くんだ?
俺は 疲れていた。
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