シアキュラ .57 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。




あぁ、、帰って来た。
この地に来てから、数日経つのに 何度も同じことを思う。

波の音、肌を撫でていく風、
熱い空気、潮の香り。

オレは 椰子の木の葉が揺れて、カサカサ音を立てるのに耳を澄ます。

自分の故郷でもないのに、知らない土地なのに、
帰って来たと、安堵する。
おかしなものだな。


オレはベットに眠るユチョンに口づけを落とす。
痩せたユチョンの頬に指を滑らせると、長い睫毛を震わせてそっと目を開けた。


「まだ眠いか?」
「、、、ん、ダルイ・・・・」


体の調子が戻ってないのに、寒い土地を離れて、
温かい場所へ移動した。
ドラキュラの体のオレには何も堪えないが、
ユチョンには 移動も、気温差も負担だったらしく、いつまでも体を起こせないでいる。

なかなか元に戻らない体に
「歳かな…」 と寂しく笑うユチョン。


人間の体は脆く、その命は儚い。
そうでなくても、ユチョンは元々 体が強くない。

それなのに無理をさせている・・・・
ユチョンの体力を奪っているのは・・・オレだ。


「飯はどうする? また ルームサービス頼むか?」
「ん・・・もう そんな時間?」

「食べないと、散歩もできないぞ」
「、、、それは困るな。せっかく帰って来たのに」


笑ってみせるけど、頬がこけた笑顔はチカラがない。
オレは そっとユチョンを抱きしめる。

薄くなった体に、胸が痛む。
早く元気になれと 心でつぶやいて、頬にキスをした。


「ユチョナ、早く 海辺を散歩しよう」
「手を繋いで?」

「お前が望むなら」
「じゃ、早く動けるようにならなくちゃな」

「あぁ、しっかり食べて太れ」
「太れは余計だろ。」

「ガリガリより、ぽっちゃりの方が抱き心地いいからな」
「ふはっww それで太ったら、痩せろって言うんだろ?」

「そんなこと今まで言ったことがあったか?」
「・・・俺はちゃんと覚えてるからな。」

「ククっww 覚えてたかww」
「お前は そういう失礼なことをサラッと言うヤツだよ」


文句を言う元気が出て来たのか。
唇を尖らせて、拗ねる顔が可愛い。
それでも体を起こすと、長時間は辛そうだ。


「ユチョナ、何が食べたい?」
「ルームサービスでいい」

「何か買ってきてもいいし・・」
「いい。ジュンス、ここにいて。
 ジュンスがいてくれると、安心するから・・」

「ククっ、、大きな子供だ」
「ふふ、、、」


寝そべった ユチョンの髪の毛を梳く。
気持ち良さそうに目を閉じるユチョン。

出会った頃は、まだ少し柔らかかった髪の毛も
硬くなり、手触りが変わって来た。
ヒゲも・・濃くなったな。

これが人間なんだ。
外見が変わらない人間はいない。

歳を取らない オレと、
年齢を重ねていく ユチョン。

ユチョンが歳をとっても その愛は変わらない。
外見なんて関係ない。

オレが怖いのは、


怖いのは・・・・・




再び ユチョンを失うことだ。



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はい、やっと 冬の季節から戻ってまいりましたww