シアキュラ .55 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。





『ピンポン』


部屋のチャイムの音でやっと思考が動く。

医者に診察してもらうのに、ユチョンの体についている赤いうっ血を見られた。
男同士だということを今さら隠そうとは思わない。
けれど、ことさら 赤く充血している首を見て 怪しまれないかと焦った。
あの女の亡骸・・・
いや、あんな場所まで行く者はいないだろう・・とも思いながら心配になった。
とにかく、この場所を早く去った方がいい。
ユチョンの熱が下がったら、なるべく早く この地を去ろう。

医者に 解熱剤と薬を処方してもらった。
高熱が続くと肺炎を起こす恐れがあると言われ、ユチョンの看病に追われた。


「ユチョナ、、喉が渇いただろう?飲めるか?」
「ジュンス・・・飲ませて・・・」


ユチョンの頭を少し起こすと、潤んだ瞳で見つめてくる。
オレは口に水分を含むと、ユチョンの熱い唇に当てがった。
熱い咥内へ少しずつ流し込む。

ユチョンの喉仏が大きく上下するのを確認した。


「飲めるなら、ストローで飲むか?」
「ジュンス、、の、がいい・・」


もう一度、口に含んで ユチョンの口に注ぐ。


「まだ熱が引かないな・・」
「はっ、はっ、、、じゅんす、、、、手、、」

「ダメだ。オレの手は冷たい」
「それが、きもち、、、いい・・・」


額に手を置いてやると、ほぅ、、、と息を吐いた。


一緒に旅をして、何度も 体調を崩したユチョンを見てきたが、
ここまで酷い状態は初めてだ。


どうして・・・

その言葉は、あのユチョンの発言で 口に出せないまま消えていく。

自分の血を吸って欲しい・・・・と、聞こえた気がした。
いや、きっとオレの聞き間違いだ。
軽く頭を振って、思考の隅に追いやる。

けれど、気づいたら その言葉の意味を考えてしまう。


あの首筋の赤いうっ血が原因だろうか・・・


ユチョンの額に手を置いたまま、親指でそっと撫でる。
愛しいユチョン。


ユチョン・・・・お前の血を吸える訳がない。



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色っぽくて キレイ。