シアキュラ .53 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。



サク、サク、、、サク、サク、、、、、、


誰もいない、真っ白な世界に雪を踏む音がなる。


オレは 女の亡骸をドサッと雪のベットに葬った。
真っ白な雪に、鮮やかな赤い血が首から ツーっと一滴流れた。

オレはそれを首を傾げながら見る。


「運が悪かったな。おやすみ・・・」


頭上から雪が降ってくる。
オレにも、死んだ女の上にも。

亡骸は雪が隠してくれる。
温かい春が来るまで。



久しぶりの血だった。

熟れた果実のように甘い匂いに身震いした。
思わず、『はぁ・・・・』 と、口から愉悦が漏れるくらいに。

ツプっと皮膚を突き破る感触。
生温かい血の流れ。
一度口をつけたら、その勢いは止まらない。

いきなり強く吸い過ぎたせいか、女が息を飲み、細い手がオレの腕を掴んだ。
それでもオレは血を吸い続ける。
ドクドクと女の血がオレの体を満たしていく。
乾いた喉を潤していく。

そして、ダラン・・と女の手が落ちた。


「はぁ、はぁ、はぁ、、、、、」


体の隅々まで、細胞の一つ一つまで チカラとなり、みなぎっていく。
それは 息が上がるほどの強い快 楽だった。



オレは 女の上に雪が降り積もるのをジッと見ていた。
たくさん降ればいい。
赤い血の跡も、女も、全部なかったことにして隠れてしまえばいい。


最初から、こうすればよかったのかもしれない。
自分はドラキュラなのだ。
今さら、キレイに取り繕っても無理な話だ。

 
ユチョン・・・・そろそろ 目が覚める頃か・・・・


何も気づかなければいい。
お前の顔が苦しみに歪むのを見たくない。

満たされた欲と引き換えに、生まれる罪悪感。

ユチョン・・・ お前が、お前だけが大事なんだ。




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雪の中の シアキュラ様・・・切なくて悲しい。
けどステキ。