静かで、真っ白な街。
オレの全ても 真っ白にしてくれ・・・
抱いた後、気絶するように眠ってしまったユチョン。
背中を見せていた体を上向かせた瞬間に目に飛び込んだ 赤い印。
オレは・・・・
ユチョンに隙間なく布団をかけて、顔を見ながら そっと額に手を置く。
「ユチョナ・・・」
そして 赤い部分に目を移すと、自分の顔を手で覆った。
この地に来てから、血は吸っていない。
だからか?
ユチョンの首には、血を吸いたくて吸えない失敗作のような 皮膚を吸った痕が残っていた。
オレは 無意識に血の匂いを求めて・・・
グッと握りしめた拳が怒りでブルブルと震えてくる。
オレの怒りが空気までもを震わせ、カタカタと窓や、グラスが小さな音を立てた。
どうして オレはドラキュラなんだ。
どうして オレは血を求めてしまうんだ。
どうして オレは・・・・
オレは・・・・愛する者にまで・・・
寒い土地は、閉鎖的で外出する人も少ない。
だから狩りは難しい。
それに、この地にいる時は、血は吸いたくなかった。
温かい地に戻るまで我慢できると思っていた。
だが・・・もういい。
誰でもいい。
欲を満たしてくれる者なら女でも男でも。
オレは ドラキュラだ。
オレに会ったが最後。
気持ちよく死の世界に送り出してやる。
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狩りに出る シアキュラ様。 超~カッコいい!(≧▽≦)
