どうしたんだろう。
何がそんなに気になるのか、俺は 毎日 この店に顔を出すようになった。
今日もカウンターに座り、酒を煽る。

今日も来ないのか、、、
それとも もう この街にはいないのか。
あの不思議な男、ジュンス。
冷たいのか、柔らかいのか、、、どこか掴みどころのない。
でも、キレイな男。
ジュンスの恋人は 男だって言ってた。
俺によく似た 男だって。
・・・・俺には ソッチの趣味はない。
もし誘われても、丁重にお断りする。
だけど、、、俺は もう一度 ジュンスに会いたかった。
もう少し、話をしてみたかったんだ。
どうして そんなに 哀しそうな目で遠くを見てるのか。
少し見せた あの笑った顔をもう一度 見たいと思っていた。
笑った顔の方が 似合ってる。
ジュンスの事を考えながら、赤ワインを頼んだ。
旨いけど、、俺は他の酒の方がいいな。
自分でも何をしてるんだと思う。
たった2度、短い時間を過ごしただけの男を・・・
そう ジュンスは男だ。
急に バカバカしくなって、グラスに残った赤ワインを飲み干し店を出た。
トボトボと足取り重く 家に向かって歩く。
もういないのかな・・・
気がつけば ジュンスの事を考えてしまう。
冷たい、人形のような白い顔と、
花が開いたような柔らかい顔が 頭に浮かぶ。
連絡先だけでも聞いておけばよかった・・・
そんなことまで思ってしまう。
ホントに どうかしてる、、、
自分で自分を笑いながら歩く先で、俺の目に その姿が映った。
角を曲がった先に ジュンスによく似た後姿を見た気がした。
走って その姿を追いかける。
「ジュンスっ!」
振り返った男は ジュンスだった。
驚いた表情のジュンスは、、、、女と一緒だった。

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こちらは 本物のシアキュラ様。
あふん!怖いだろ~~~ レンフィールドに血をあげに行かなきゃ 2014.8.4 18:52