シアキュラ .2 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。




この街に帰って来たのは いつぶりだろう。

人も建物も、道さえ変わっていた。
でも空気は変わらない。

目を閉じれば 遠い昔、オレが人間だった頃を思い出す。


なぜ 帰って来てしまったのか・・・・


オレは 後悔していた。
昔を懐かしんだところで、オレの未来は変わらない。
それどころか、決して癒えることのない傷がジクジクと痛み出す。
はぁ、、、早々に この地を立ち去ろう。



オレは 小さなバーに入った。

カウンターで、ワインを飲む。
グラスの中の赤い液体を見ながら、さっきの女を思い出す。



 



昨日の男よりは、味はよかった。
やっぱり、男よりは女の方が旨い気がする。

でも、どうでもいい。
欲が満たされれば。

次はどこに行こう・・・


そんな事を ボーっと考えていたら、目の端に 長くてキレイな手が映った。


オレより大きくて、長い指だ。
いつの間にか新しい客が座っていた。

オレは ワインで唇を濡らすと、その指をたどって その男を見た。


!!!


「み、、、っき・・・・?」




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




見慣れない男がいる。
旅行者か?

俺は 一つ席を空けた隣に座った。


それにしても キレイな男だ。
色が白くて線が細い。
若い男の色気を放っている。
けれど、諦めたような 寂しい目をしている。
若いのに、目の奥は 全てを悟ったような老人のようだ。


不思議な雰囲気を持っている その男が気になって、
俺は酒を飲みながら、チラチラと見ていた。


グラスを揺らす動きは優雅なのに、気だるげで。
どこを見ているのか 視線を彷徨わせてる姿に妙に惹かれた。


最初は盗み見るように チラチラと見ていたのに、
俺は 魂を抜かれたように その男を凝視していた。

その男は 俺の存在に気付いたのか、
俺の手から ゆっくりと視線を上げ俺の顔を見た。


その瞬間 突然に表情が変わった。
俺の顔を見て、驚きに目を見張り、口元を震わせた。


ワインで濡れた赤い唇が小さく震え、
小さく何かつぶやいた。


「え?」 


驚いたのは俺の方だ。
初対面の人に こんな反応をされたことはない。


「あの、、、、大丈夫?」
「なまえ、、、名前は・・・・」

「俺は ユチョン」
「ゆ、、ちょん・・・・・」

「あの・・・ホントに、大丈夫?」


俺の名前をつぶやいた男。
自分で気づいてないのか・・・

白い頬を涙が伝っているのを。


 



「明日も・・・来る?」

「俺?」
「ここに・・・来る?」

「別にいいけど・・・」


そのまま何も言わず、店を出ようとするから声をかけた。


「ねぇ、名前は?」
「・・・じゅんす。オレは、、ジュンス」


ジュンスと名乗った男は 足音もたてず、店を出て行った。



あの涙はなんだろう。
俺を見て・・だよな。


不思議な男との出会い。
でも、イヤな印象は持たなかった。

明日。
また ここに来てみよう。




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



ヨロブン あんにょん ^^

私は一体何がしたいのか(笑)