ウサギのミッキーは 僕の膝の上が好きだ。
僕はウサギを飼ったことがないから わからないけど、
こんなにも人懐こいものかな。
僕の膝の上で、仰向けになってウトウトしてる。
腹を優しく撫でると、気持ちいいのか首をのけぞらせて体を伸ばす。
ふふっ・・・ホント可愛い。
小さな足も、ちょこんと付いてるシッポも、ヒクヒクさせる鼻も 長いひげや 耳も。
どこもかしこも可愛い。
僕は ミッキーに夢中になった。
膝の上で昼寝してるミッキー を時折撫でながら、飼い方の本を読む。
ウサギの知力はなかなか良く、名前などは根気良く毎日教えれば覚えてくれます。
また簡単な短い単語なら毎日教える事で覚えてくれます。
時間と愛情があれば芸も覚えてくれるかもしれません。
なるほど。
結構賢いんだな。
それから僕は 毎日 いろんな事をミッキーに教えていった。
「ミッキー!」
僕が名前を呼ぶと、僕を振り返り ピョコピョコ跳ねてやってくる。
そして 膝の上が指定席だと言わんばかりに、ちょこんと収まる。
よく出来たと ご褒美に背中を撫でれば、目を細くして 摺り寄って甘えてくる。
可愛い僕のミッキー。
ご飯は ウサギ用のカリカリだけど、野菜スティックが好きだ。
僕がキッチンから野菜スティック持ってくると、嬉しいのか足元でピョンピョン跳ねる。
それでも 上から見下ろしていると後ろ足で立って、前足をチョコンと僕の足に当てる。
鼻をヒクヒクさせて、『ちょーだい』 と目で訴えてくる。
その姿が可愛くて、じーっと見てしまう。
そのままにしてると今度は機嫌が悪くなる。
後ろ足で ダンダンと床を踏み鳴らすんだ。
怒ってる姿も可愛くて、いつも僕は おねだりされるまで待たせてしまう。
「ミッキー お座り」 と言うと、ちょこんと 座って待つ。
まるで犬みたいだなと思いながら、しゃがみこんで手に野菜スティックを持つ。
「今日は ミッキーの好きな人参だよ。」
口元に先を持って行くと、前足でスティックを持つようにして食べる。
口は小さいのに、吸い込まれるようにドンドン短くなるスティック。
そして ミッキーのホッペは見る間に膨らんでいく。

「うははww ミッキー 頬張りすぎだよ。もっとゆっくり食べればいいのにww」
ぷっくりと膨らんだホッペを見ながら、そう言えば自分も早食いなのを思い出す。
ペットは飼い主に似るって言うけど、あれ本当だな(笑)
この前は 可愛い姿に見入ってしまって、指先をミッキーにかじられた。
すっごく痛くて、大きな声を出したら、その声に驚いたミッキーは部屋の隅に逃げてしまった。
部屋の隅で しょんぼりと体を小さくさせて、耳を垂らす。

「ミッキー 怒ったんじゃないよ。おいで もう大きな声出さないから」
そう声をかけても振り向かない。
「あのね、ココ。ミッキーにかじられちゃって痛かったから大きな声出しちゃったんだ。
ビックリさせてごめんね」
指先を見せると、口を近づけてきたから また噛まれるかと怖かったけど
鼻をフンフン鳴らせて、小さい舌でペロペロ舐めてくれた。
僕が言ってること わかるのかな。
可愛いくて 賢い僕のミッキー。
でも、ちょっと困った癖がある。
僕の膝に乗って少しすると 股 間に顔を埋めるんだ。
匂いを嗅ぐように 鼻やヒゲをピクピクさせる。
何度やめさせようと試みても、『ダメだ』 と叱りつけてもやめてくれない。
ウサギに股 間を刺激されて、どうにもなる訳ないし、なったら怖い(笑)
ただくすぐったいだけだけど、できれば やめてもらいたい。
もしかして臭い?
嗅覚はスゴイって本に書いてあった。
その日の夜から、僕は念入りに 風呂場で洗うようになった。
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「わーい!ニンジン ♪ ニンジン ♪ 」

あ、ウサギさん てんとう虫になってる。
てか、こんな頃から ゴニョンさん いてくれてるだよね。
ホントに ありがたい。
JYJ のお兄さん的存在の人で そばにいてくれてる人。