「あ、ユチョン王子!どして? どして 僕をしばるの?」
オレは ジュンス王子の両腕を 紐で縛り ベットの柵へくくりつけた。
眉間にシワを寄せ、不安そうに見上げてくるジュンス王子。
「ジュンス王子が逃げないようにするためだよ」
「僕っ!僕、逃げないからっ。これ取って。」
必死でお願いしてくる ジュンス王子を可愛いと思った。
オレは ジュンス王子のオデコにキスを落とすと、 ゆっくりとシャツのボタンを一つずつ外していった。
「ユチョン王子・・・///」
ジュンス王子は 頬を赤く染め、これから何が始まるのか覚悟したのか 暴れはしなかったが、
手の紐を解いてくれと 何度もお願いしてきた。
「ねぇ、ユチョン王子。僕・・・初めてだから・・・優しくしてほしい・・・
これ、取って?この紐 怖いよ。」
瞳を涙でウルウルさせて オレの目を覗き込む ジュンス王子が たまらなく可愛くて
その唇を奪うように キスで塞いだ。
あぁ!かわいい!
好きで 好きでたまらない!
「ジュンス王子ぃ~!」
「はっ!」
バクバクバクバク・・・心臓が早鐘をうつ。
「よっかったぁ~ 夢かぁ~」
はぁ・・・まだドキドキしてる。
オレ、どんな夢見てんだよ・・・・
あぁ・・・でも可愛かった・・・むふww
ジュンス王子を迎えるために オレは毎日走り回っていた。
今日も くまなく園内をチェックしてまわり、
「よし!スクリーンも おっげー。」
「着ぐるみも おっげー。」
そして、疲れて 携帯をいじってるうちに 眠ってしまったみたいだ。
はぁ・・・でも マジで 夢でよかった・・・・
ジュンス王子に オレ・・・あんなことできないよ。
何プレーだよ!
忘れようと思えば思うほど、ジュンス王子の すがるような表情が、
『初めてだから 優しくして・・・』 と言った言葉が グルグルと頭をめぐる。
・・・・大丈夫。
オレは大丈夫だ。
自分に言い聞かせるように 胸に手を当て、心を落ち着けようとした。
まだ、そこまではしない。
ゆっくり 大事に進みたい。
こんなことを思うのも初めてだった。
肉体の 快楽だけじゃなく、もっと心も欲しい。
ジュンス王子が好きだから、大事にしたいと思う。
それに、ジュンス王子は キスも初めてだったから、急いで嫌われるのが怖い。
だから、今日は ジュンス王子と一緒に過ごすだけだ。
園内を見て 話をして、同じ時を過ごしたい。
・・・まぁ、キス・・くらいなら大丈夫?なんて下心も少しはあるが。
『コンコン!』 ドアの扉がノックされた。
「はい、どうぞ。」
「ユチョン王子、ジュンス王子様が到着されましたが。」
「あぁ、わかった。今行く。」
オレは、一つ深呼吸して ジュンス王子の元へ向かった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
(ユチョン王子・・・顔がにやけてますよww)