僕の2025年の目標の一つに「『済州オルレ』をできるだけたくさん歩く」というのがあります。
「済州オルレ(제주 올레)」というのは、済州島をほぼ海岸沿いに一周できるハイキングコースです。
メインのハイキングコースは21のコースに分かれており、一番長いコースは約20㎞(8コース)、一番短いコースは10.1km(6コース)となっています。
2007年に1コースが開通して以降、順を追って各コースが作られ、2012年の21コース開通で済州島一周のハイキングコース「済州オルレ」が完成しました。
その他、サブコースとして済州島(本島)に7-1コース・14ー1コースが、牛島(ウド)に1-1コースが、加波島(カパド)に10ー1コースが、楸子島(チュジャド)に18ー1コースと18ー2コースが開設されています。
もともとはソ・ミョンスク(서명숙)さんという女性が考案したもので、現在はコース名と同じ「済州オルレ」という名前の社団法人が運営しています。
「オルレ(올레)」というのは済州方言で「家から大通りに出る際に通る小さな道」という意味だそうです。
それを敷衍して「済州島という家から大きな世界につながる道」というニュアンスの意味を込めて、この名前がつけられたとか。
また、同じ発音で「オルレ?(올래?)」と語尾を上げると、韓国語で「来ない?」という意味になり、「済州に来ない?」という観光客への呼びかけにもなっています。
「オルレコース(올레 코스)」とか「オルレキル(올레길)」と呼ばれることもあります。
済州オルレの各コースの出発地点・中間地点・ゴール地点にはスタンプが設置されており、専用の「済州オルレパスポート」に押してスタンプラリーを楽しむこともできます。
↓「済州オルレパスポート」
また、コースには道に迷わないようにいくつかの目印がついています。
代表的なものは「カンセ(간세)」という馬をかたどった標識、木などにくくりつけられた赤と青の「リボン」、多数設置・ペイントされている青と赤の「矢印」です。
↓上から「カンセ」「リボン」「矢印」
ちなみに、矢印の青い方向が普通の順路、赤い方向は逆方向を意味しています。
全コースを普通の順路で制覇した後、逆方向でもう一度歩くという人もいるそうです。
↓「カンセ」キーホルダー
オルレコースは全体的に海沿いの道が多い印象ですが、山道やオルム(小火山)、時には住宅街やリゾートのような所も通ります。
従って、道の形態もアスファルト、土の道、海岸の石の道など様々です。
そのおかげで多様な景色も楽しめ、長距離ですが退屈を感じません(人によるとは思いますが)。
済州オルレは日本とも提携を結んでいて、現在までに「九州オルレ」と「宮城オルレ」が開設されています。
日本側としては韓国人旅行客を取り込みたい、済州側としては済州オルレの認知度を上げたい、という意図のようです。
九州オルレは九州の全県に18のコースが設置されており、宮城オルレは宮城県内に5つのコースがあるとのこと。
なかなか行く機会はないかもしれませんが、こちらも微妙に気になります。
ということで、今年から済州オルレを少しずつ歩いていきたいと思っています。
踏破したコースもそのうちブログで紹介します。
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