西烘洞というのは西帰浦市の中心に位置する地域です。
僕らの家があるのは西烘洞でも山の方に少し上がった場所。
市街地からやや離れた、ミカン畑が広がる、なかなか田舎っぽい所です。
そんなわけで地域住民が散歩している以外は、ほとんど人通りもないのどかな場所なのです。
ところがある日、僕らのマンションの入口に見知らぬ男性二人が。
突然声をかけられて、こんなものを渡されました。
↓こんなもの
…宗教の勧誘でした。
何やらイベントがあるので、ぜひ来てくれとのこと。
イベント会場もこの冊子に書いてありました。
その場所とは「여호와의 증인의 왕국회관」、日本語にすると「エホバの証人 王国会館」(!)。
ああ、エホバか。
近所にエホバの証人の集会所があることは知っていましたが、急に来られたのでちょっとびっくりしました。
↓その集会所(王国会館)
ところがその数日後…
家の近所を散歩していると、若い外国人(白人)に韓国語で声をかけられきました。
もしやこれは…と思っていると案の定。
「宗教に興味はありますか?」
そのまた数日後…
最近知り合った、地域のゴミ収集所の管理をしているおじさん(ガーデニングが趣味)から、花を分けてやるから家に来てくれと電話がありました。
妻と一緒に行ってみると、向こうも夫婦で出迎えてくれました。
花の話とか日本の話で一通り盛り上がった後、奥さんがおもむろにポケットから何かを取り出し…!!
!!!!
奥さん、お前もか!!
どうやら夫婦そろって信徒だったようです。
さらにその数日後…
散歩をしていると、道端のヨモギを摘んでいる二人連れのおばさんに遭遇。
妻がいつもの調子で声をかけ、ヨモギ談義に花が咲きました。
その二人のうち一人がとても社交的なおばさんで、自分も韓国本土から移住してきたとか、西烘洞に住んでるいるとか、10分ぐらい立ち話。
その場はそこで別れました。
翌日、妻を職場に送って家に帰る途中、年齢層の高い謎の集団を発見。
彼らの手には予想通り例の冊子が握られていました。
一人のおじさんに声をかけられたので、「冊子ももらったし、イベントの話も聞いた」と言って、早々に退散しようとしたその時。
「イベントは今夜ですから、必ず来てくださいね」と女性の声。
何気なく顔を見ると…昨日のヨモギおばさんじゃないか!
……西烘洞で愛想よく話しかけてくる人は、ほとんどエホバなんでしょうか。