本日12月26日、ついに修士論文を提出しました!!(パチパチパチ)

 

これで2年間にわたった済州大学通訳翻訳大学院の日程は全て終了しました。。

問題がなければ2月に修士課程修了となります。

 

ということで、今回は備忘も兼ねて修士論文の作成から提出までの過程をメモしておこうと思います。

 

↓修士論文の完成版

 

まず、済州大学通訳翻訳大学院の修士論文は学術論文ではなく「翻訳」です。

韓日科の場合、日本人学生は基本的に韓国語の本を日本語に、韓国人学生は日本語の本を韓国語に翻訳します。

 

どんな本をテキストに選ぶかは自由ですが、すでに翻訳本が存在している作品は選ぶことができません。

選択の基準はザックリ……

①関心のある分野

②将来進みたい分野

③翻訳の難易度が高すぎない

となります。

 

僕の場合は、大学院入学前に読んでいた本を選びました。

上の基準で見ると、①と③を念頭にチョイスしました。

僕が選んだテキストは『朝鮮人 金大榮』という在日韓国人1世の自伝。

在日コリアン社会についてはもともと関心があり、文体も自伝的エッセイということでそれほど難解ではなかったんです。

そして何より内容が抜群におもしろかったので「ぜひこれを翻訳してみたい」と素直に思えたことが大きかったように思います。

 

↓僕が翻訳したテキスト『朝鮮人 金大榮』

 

 

この本は約300ページあるのですが、修士論文で実際に翻訳したのは89ページまで。

論文のフォーマット基準で40ページ程度に達すればOKです。

 

↓1ページの文字数はこれぐらい

 
 

 

さて、翻訳するテキストを決定したら、いよいよ翻訳に取りかかります。

 

ただ、卒業試験が9月中旬にあったので、夏休みはその準備にあけくれました。

実際に翻訳に取り掛かったのは8月下旬ぐらい。

僕の場合、ここで最初の5ページから10ページぐらいを翻訳しました。

 

卒業試験終了後、それまで翻訳した部分を指導教授に送ります。

僕は10月上旬に12ページ分を送りました。

教授にそれを検討してもらい、1~2週間後ぐらいに意見や修正点を聞きます。

 

10月末からはそれを土台に一気に最後まで翻訳します。

本来は11月中旬までに最後まで翻訳できればいいのですが、僕の場合は留学生会のイベント準備などもあり、実際に教授に提出したのは11月22日でした。

その3日後に教授から問題点・意見が届き、それを元に修正作業をしました。

この作業が終われば論文はほぼ完成です。

 

修士論文の中間発表が12月2日にあったので、それまでに出来上がった論文を3セット印刷して印刷屋で「リング製本」します。

それとともに、翻訳元のテキストも購入または該当部分のリング製本をします(こちらも3冊必要です)。

リング製本はそれぞれ通訳翻訳大学院の教授2人と他学部の担当教授1人にお渡しします。

他学部の教授については、別途連絡してアポをとり、論文を直接届けます

 

中間発表はテキスト・著者の紹介、テキストの選定理由、翻訳時の戦略や問題点について話せばOKです。

発表時間は15分程度。

簡単なレジュメを作っていき、それに沿って話せばすぐに終わります。

発表後は教授お2人からコメントをいただき、参加者からの質問を受けます。

 

そして最後は 「論文審査」

通訳翻訳大学院の教授2人+他学科教授1人との面談形式で行われます。

時期は中間発表の次の週

ここで最後の指導を受け、修正作業を行ったら論文完成です(長かった~)。

 

完成した論文は上の写真のように製本します。

僕らは済州大学内にある印刷所で製本したのですが、3日ぐらいでやってくれました。

製本は最低7冊が必要です。

そのうち4冊は指導教授3人のサインをもらって、3冊を中央図書館に、1冊を通訳翻訳大学院の事務室に提出します。

サインのない残りの3冊は指導教授にそれぞれ1冊ずつお渡しします。

自分用や家族へのプレゼント用がほしい場合は、その分余計に印刷すればOK。

 

図書館及び事務室への提出期間は決まっており、今年度は12月26日から1月6日でした。

 

図書館へはオンラインでも論文を提出しなければなりませんが、これは配布されたマニュアルを見ながら規定のページに入力すればOK。

それほど難しくはありませんでした。

オンライン提出は論文の実物提出より先に済ませなければなりません。

 

僕は提出期間初日の26日に中央図書館へ直接行って論文3冊を提出。

そこで提出を確認した旨の書類にサインをもらい、通訳翻訳大学院の事務室へその書類と論文を提出します。

これで修士論文の手続きはすべて終了です。

 

ちょっと長くなりましたが、全体の流れを整理すると……

 

1. 早めに翻訳テキストを選定する。

2. 夏休み頃から翻訳を始め、序盤の5~10ページぐらいを指導教授に見てもらう。

3. 2の 指導内容をもとに本格的に翻訳を開始する。卒業試験終了後の9月下旬から特に集中して行う。

4. 規定量を翻訳したら指導教授に提出する。11月中旬までに提出したい。

5. 4の指導内容をもとに修正。リング製本する。

6. 12月初旬に中間発表。

7. 中間発表の次の週ぐらいに論文審査。

8. 7をもとに最後の修正を行う。

9. 論文製本。

10. 論文に教授のサインをもらう(12月中旬)。

11. 論文を図書館へオンラインで提出する。

12. 図書館と大学院事務室に論文を提出(12月末から1月初)

 

なかなか長い工程ですが、同期と確認し合いながら何とかクリアできました。

後輩の皆さんや入学を希望する方は参考にしていただければと思います。

 

※ 次は金曜日に更新します

 

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