済州島が夏を迎えています。
梅雨入りしたというニュースはありましたが、雨はあまり降っていません。
確か去年もこんな感じで、梅雨の時期が終わった頃に大雨が数日降ったような。
これも世界的な気候変動の影響でしょうか。
そんな蒸し暑いさなか、済州大学では梔子が満開を迎えています。
「梔子」というのも書けない漢字ですが、みなさん読み方をご存知でしょうか。
そう、これ「くちなし」です。
↓梔子の花

済州大学のキャンパス内には梔子がたくさん植えられていて、この時期になると白い大きな花を一斉に咲かせます。
この花、見た目も綺麗なんですが、匂いがとてもいいんですね。
非常に強く甘い香りがするのです。
ところでこの梔子、韓国語では「チジャ(치자)」といいます。
漢字は日本語と同じで「梔子」です。
中国語も同じく「梔子」(簡体字は「栀子」)で、読み方は「zhīzi」です。
「栀子」といえば中国の『栀子花开』(くちなしの花が咲いた)という歌を思い出します。
↓この歌です(公式MVではありませんが大目に見ていただいて……)
僕が蘭州で留学していた時(2004年頃)に流行っていたようで、適当に買ったCDに入っていた一曲です。
僕は当時、この歌をけっこう聞いたり歌ったりしてましたが、実は「栀子」というのが何の花なのか知りませんでした(なぜか調べもしなかった)。
それが去年、済州島でキョンアさんから「チジャ」という名前を聞いて、日本語で何と言うのか調べてたら「梔子」という漢字に行きあたって、ああなるほどコレだったのねという。
くちなしの漢字が「梔子」だということもその時初めて知りました。
実は日本語・韓国語・中国語で同じ名前だったんですね。
18年かけて韓国で梔子の正体にたどり着いたというのもなかなか感慨深いなぁ。
22歳の僕のものぐさがくれたささやかな贈り物でした。