先日、済州大学構内の工事現場で発生した死亡事故について書きました。
その事故現場の近くに下のような横断幕が張られていました。
横断幕の色合いから分かるかと思いますが、事故で亡くなった方へのお悔やみの言葉が記されています。
左に漢字で「謹」、右に「弔」の文字が見えますね。
文字通り「謹んで弔う」ということでしょう。
真ん中には「삼가 故人의 冥福을 빕니다」と書いてあります。
漢字があるのでわかりやすいですが、「つつしんで故人のご冥福をお祈りします」という意味です。
ちなみに、「故人」の発音は「コイン(고인)」、「冥福」は「ミョンボク(면복)」ですね。
僕は日本の事故現場でこのような横断幕を見かけたことはありません。
だからちょっと不思議に思って、キョンアさんにそのことを言ったところ…
「あれの何が不思議なの?」という反応だったので、韓国の事故現場では割りと見られるようです。
考えてみると、この横断幕は自己の翌日にはもう張られていました。
「済州大学総学生会」の名義になっているので、学生会が発注してすぐに取り付けたのでしょう。
こんな横断幕どこで作っているのか分かりませんが、死亡事故現場用の横断幕のフォームがあるんでしょうね。
その上下に発生現場と発注者の名前だけ入れれば、即席でできるのだと思われます。
ところで、僕たちの住んでいる「学生生活館」(学生寮)の5号館も壁を工事しているのですが、死亡事故のあおりでこちらの工事もストップしています。
事故発生前までは壁を削って中にある断熱材(たぶん)を除去する作業をしていました。
今使われている壁の材質が火災に弱いということで、それを補強する工事だそうです。
もっとも、僕たちの部屋がある1階の壁は対象外
夏休みまでに終わると聞いていたのですが、こう長期間ストップするともっと長引くかもしれません。
早く済ませてこの覆いを取ってほしいのですが……。
それにしても、最近まで結構肌寒かったんですが……
断熱材を除去した上の階の人たちは寒くなかったんでしょうか。