韓国で車を運転していて、ずっと気になっていたものがある。


それがコレ。


写真中央のオレンジと白の縞々のヤツ。
この部分がこんもりと盛り上がっている。
そのため、車は手前でスピードダウンしなければならない。

これを韓国では「クァソクパンジトク(과속방지턱)」と呼ぶ。
「クァソク」は漢字で「過速」、「パンジ」は「防止」であり、「トク」は「段差」を意味する韓国語固有の単語である。
日本語風に訳せば「速度超過防止段」といったところだろうか。

韓国には至るところにこれがある。
それが運転者にとっては大きなストレスなのだが、速度を落とさないと衝撃で車体的にも精神的にもダメージを食らうので、これが見えるとみんな確実にスピードダウンする。
「速度超過防止」には確実に効果があるわけである。
韓国の運転者は平均的に日本より飛ばす傾向があるので、たくさん設置されたのだと思われる。

↓済州大学キャンパス内の「クァソクパンジトク」

で、僕は今まで日本でこのような物を見たことがなかった。
したがって、日本語でこれを何と呼ぶのかも知らなかった(というか、日本語の名称があるのかも疑っていた)。
それで、ずっとこれを日本語に翻訳する際、何と訳せばいいのか悩んでいた。

そんな中、先日こんなニュースを目にして、その答えを見つけた。


この記事は千葉県で先月発生した交通事故の予防策を検討したものである。
で、その対策として最初に挙げられているのが、「ハンプ」だ。
この「ハンプ」こそが「クァソクパンジトク」の日本の名前だったのである!

……日本語じゃねぇ!! (まあ正確には外来語も日本語の一部ですが)
記事によれば「ハンプ」は「こぶ」を意味する英単語らしい。
個人的には「ハンプ」よりも「過速防止こぶ」とか「防速段」とかの方がわかりやすいし覚えやすいと思うのだが。
日本語が漢語よりも外来語を好む傾向は、たぶんもう50年以上(もっと?)続いているんじゃないかと思うが、もうちょっと漢語(漢字)を活用してもいいんじゃないかなぁと思うのは私だけだろうか。

この「ハンプ」という名前が日本でどこまで市民権を得ているのかよくわからないが、これでともかく翻訳の問題は解決した。
ただ、もし今後これを日本で見かけることがあっても、先に思い浮かぶのは「過速防止トク」の方だろうなぁ。

※ 次は月曜日に更新します。

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