今日、午前9時から10時過ぎにかけて、僕の所属する済州大学通訳翻訳大学院で「卒業論文中間発表会」が行われた。

メモもかねて、その内容と感想を記しておく。

 

通訳翻訳大学院の卒業論文は学術論文ではなく、「翻訳」の形式である。

すでに出版されている本を自分で選び、その一部を翻訳したものが論文となる。

韓国人学生は日本語の本を韓国語に、日本人学生は韓国語の本を日本語に翻訳するのである。

 

今日の発表者は4人で、いずれも僕たちの2年先輩にあたる人たちだった。

4人のうち、韓国人は2人、日本人は2人。

発表はほぼすべて韓国語で行われた(質疑応答の時には、日本人同士であっても韓国語でやり取りをした)。

 

発表内容は次の通り。

① 翻訳した本の概説

② 著者の紹介

③ その本を選んだ理由

④ 翻訳においてぶつかった問題

⑤ 参考書籍・サイトの紹介

 

発表時間は10~15分ぐらい。

発表後に教授からのコメントと、在学生による質疑応答が5~10分ぐらいあった。

まあ、ここでは時間の制限もあって、それほど深い内容に突っ込んで説明したり質問したりできない感じではあった。

それよりも、在学生に対して「次は君たちがこういう風にやるんだよ」と見せる意味のほうが大きいのかなと思った。

 

発表した学生はこの後、1人ずつ教授と話し合う時間があって、そっちでもっと詳しい話をするのだろう。

その間、スタディールームで順番を待っている先輩を捕まえて、いろいろ話を聞くことができ、僕たちにも有益な時間となった(翻訳のアルバイトのことなど教えてもらいました)。

 

先ほども言ったが、今回発表した先輩は僕たちの2年先輩にあたる。

彼らの代も人数がけっこう多く、最初は全部で7人(研究生を含む)いたらしい。

だが、途中で2人抜けて、5人になったそうだ。

 

予定どおりならば、彼らの卒業時期は今年の2月だったはずである。

しかし、一回目の卒業試験に合格したのは1人だけだった。

残る4人は半年後にあった二回目の試験に合格して、半年遅れの8月に卒業することになったというわけ。

 

実は、この学科は卒業論文よりも卒業試験が難しいという。

卒業試験は各種通訳(同時通訳、逐次通訳など)が中心の、かなり実践的なものである。

学科の方針が「卒業した時点できちんと通訳・翻訳ができる人材を養成する」であるため、その基準に満たない学生はわりと容赦なく落とすらしい。

僕はその方針が合理的だと思うし、そうあるべきだと思う。

 

けれでも、自分のこととなるとけっこう不安なのも事実である。

 

だって、たぶん僕は卒業した後、済州島に残って仕事をするという可能性はかなり低い。

そして、僕もキョンアさんも「ソウルや釜山に行くぐらいなら海外に」という志向である(もちろんコロナの状況も見ないといけないが)。

ということは、卒業したらかなり早い段階で外国に出ていることが予想される。

そんな中、卒業試験とか論文発表のために済州島に戻ってくるのはなかなかハードなのである。

 

だから、できれば一発で卒業試験に合格したい。

それを一つの目標としてあと1年できることを着実にやっていこう。

 

まあ、試験を言い訳に済州に遊びに来るのもいいかなぁ……

などと言ってはいけません!。

 

※ 次は月曜日に更新します。

 

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