約二カ月前(11月23日)に、済州島のコロナ拡散状況についての記事を書きました。
その記事を引用すると、
済州島は人口が少ないということもあり、今のところ感染者をかなり抑えることに成功しています。
こちらも現時点のデータで感染者66人(うち59人完治)、死亡者0(!)、検査中36人、隔離中の人が約500人となっています。
という状況でした。
で、実はその後、済州島でもコロナ感染者が連日のように出ていました。
今の状況は以下のとおり。
感染者:499人(うち467人完治)
検査中:149人
死亡者:0人
隔離中:約500人
この二カ月のあいだに感染者の数が433人も増えています。
僕のスマホにも連日のように安全を喚起するメールが来ています。
そのメールでは、その日の感染者が何人かも教えてくれるのですが、いちばん多い時には一日で30人を超えていました。
かなり不安だったわけですが、ここ二週間ぐらいで感染者がまた減ってきています。
メールをもとにこの一週間の感染者数を見てみると……
12日:2人 13日:1人 14日:2人 15日:1人 16日:4人 17日:0人(!)
ついに昨日、感染者が0になりました。
もちろん、まだ検査していない人が感染している可能性もありますが、かなり感染が抑えられていることは確かです。
韓国政府と済州特別自治道の対策が功を奏したと言えるでしょう。
12月に入ってから、僕の目にしたところではこのような対策が行われていました。
① 5人以上の集会禁止
② 飲食店などに入店時、連絡先を記入する
③ いくつかの観光名所封鎖(特に日の出が見える場所)
たぶんもっとあると思いますが、僕の生活に関わる範囲ではこれぐらいです。
先日、ソウルに住む友人が5人で遊びに来た時、彼らは車二台で移動し、ホテルの部屋は当然別々、食事も観光も二チームに分かれて行うなど、かなり苦労したようです。
ちなみに、5人以上でレストランで食事して見つかった(通報された)場合、レストランが300万ウォン(約28万円)以下、客は一人10万ウォン(約9400円)以下の罰金を取られます。
ちょうど今日、新型コロナ対策に関する防疫違反で済州市内の事業者摘発が一ヶ月で87件あったという記事が出ていました。
↓この記事です
新型コロナウイルスの拡散防止において、韓国政府の対策は日本政府よりも確実に速くて厳しいです。
そして、住民のほうもかなりまじめにルールを守ろうとしている姿勢が見えます。
もちろん、経済的な問題(飲食業者などをどう支えるかなど)はありますし、まだ新型コロナが収束していない段階でもありますが、拡散防止という観点から見ると、かなり正しい対策が行われているように見えます。
日本と韓国の法律や制度などはとても似ていると、よく聞きます。
それなのに、今回の対策に関してはスピードに明らかな差があるように見えます。
その原因はどこにあるのか。
韓国に日本にないもの(大統領制とか北朝鮮との臨戦態勢とか)があるからなのか、それとも日本の行政組織に根本的な問題があるからなのか、あるいはその両方なのか。
日本側としては、今後、きちんと検証してみる必要があるでしょう。
※ 次は木曜日に更新します
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