あけましておめでとうございます。

しばらく済州島に住むことが決まったということで、ブログのタイトルを変更してみました。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、韓国では新年に「トックッ(떡국;お餅入りの汁)」を食べる習慣があります。

韓国の人はトックッを食べたら「これでまた一つ歳をとったなぁ」と感じるそうです。


↓トックッ(キョンア作) ※餃子も入ってます

 

日本ではお正月におせち料理を食べますね。

おせち料理には語呂合わせで縁起のいい食べ物がたくさん入っています。

 

実は、韓国にもそのような縁起のいい食べ物、験担ぎに食べる料理があるようです。

 

先日、済州大学を受験した時のこと。

アルバイト先のミカン農園のおばさんがキョンアさん伝手に「ヨッ(엿;水飴)」をくれました。

韓国では試験前の験担ぎにこれを食べるそうです。


↓おばさんにもらったヨッ


なぜか。

 

「ヨッ」はとてもねばねばしていて、舐めると歯にくっつきます。

「くっつく」を韓国語では「붙다(プッタ)」といいますが、この「붙다」には他に「合格する」という意味もあるのです。

だから、試験前はヨッを食べるのだということです(僕はねばねばが苦手なので食べませんでしたが)。

 

ちなみに、同じような意味で「떡(トッ;お餅)」を食べる習慣もあるようです。

これも「떡 같이 붙어라(餅のようにくっつけ=合格しろ)」という意味だそうです。

 

 

反対に、試験の前に食べてはいけないものもあります。

 

 

一つは「죽(チュッ;お粥)」

これは「죽 쑤다(お粥を炊く)」という言葉に「駄目になる、台無しになる」という別の意味があるからだそうです。

実際、試験前日にお粥を食べようとして海女おばさんに止められました。

 

もう一つ、「미역국(ミヨックッ;わかめスープ)」

「ミヨックッ」といえば、韓国では誕生日に食べる料理の代表なので、何となく縁起がいい感じがします。

でも、試験の前はこれもダメ。

 

理由はわかめの表面がツルツルしていて滑りやすいから。

韓国語の「미끄러지다(ミックロジダ;滑る)」にはやはり「試験に落ちる」という意味があるのです。

これは日本語の「滑る」とも通じるので理解しやすいですね。

 

もちろんこれらはただの語呂合わせ、迷信です。

日本でも試合の前にトンカツを食べて験を担いだりしますが、それと同じようなノリですね。

昔の人はどこでも同じような発想をしていたようです。

 

所変われば験の担ぎ方も変わるというお話。

 

 

※ 次は木曜日に更新します

 

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