その夜の月 ~12~ | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

柔らかく甘い彼の唇を貪りたい衝動を抑え、優しく食んだ。

じんっと体の芯が痺れるように、彼の唇の甘さは俺を蝕んだ。

 

 

「はあ」

 

 

長い口付けの合間に、彼が吐息を漏らす。

その息さえも漏らすまいと、俺は彼の唇を割って深く入り込む。

 

 

「んっ・・・んぅ」

 

 

甘やかな声が、彼が嫌がっていないことを教えてくれる。

俺は舞い上がりそうになる気持ちを抑え、ゆっくりゆっくり彼に伝える。

どんなに君を想っているか。

どんなに君が大切か。

どんなに君を欲しいか。

名残惜しさを上唇だけを食んで伝え、静かに唇を離した。

とろんとした目で俺を見つめる君。

このまま時が止まればいい。

二人でずっと見つめ合っていたい。

 

 

「好きだよ」

 

 

「僕も」

 

 

更なる告白にすぐに答えてくれた彼に、お礼のようにまた口付けた。