「君の側に居るよ」
穏やかな昼下がり。
二人の記念日にどうやって過ごすか聞いたら、君は僕を見つめ言った。
大切な記念日。
何度も過ごして来て、少し擦り切れたように感じていたけれど、僕が大切に思っていたように、君もまだ大切に思っていてくれたんだね。
「側に居て何するの」
少し試してみたくなった。
君の中で僕はどの辺にいるのか。
ちょっと意地悪な質問だったかな。
「何して欲しい?」
ずるいよ。
君を試しているのに、僕が試されてるじゃないか。
だって僕はその笑顔に弱いんだ。
そうだね。
だから、こう言うよ。
「笑っていてくれたらいい」
君の笑顔を守るのが、僕の幸せ。



