それが悪いか chapter14 | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

「真夏、お待たせー」

 

 

「しずく、今日もあそこでいい?」

 

 

「春日和?」

 

 

「うん」

 

 

「もちろん!毎日でもいいよ」

 

 

しずくは真夏は見つめ、うふふと笑う。

名前だけで萌える店を見つけてくれたのは真夏。

あのオフ会以来、しずくと真夏は暇さえあれば二人で会って「春を愛する会」支部会を開催している。

と言っても、ただ春カップル愛を語り合っているだけなのだか、何も隠す必要がない相手とのおしゃべりは楽しすぎて、毎日がバラ色とはこのことだと思う。

 

 

「ねえ、最近さ、ハヤトのルイ溺愛っぷりに拍車が掛かってると思わない?」

 

 

席に着くなり春の話だ。

ああ、幸せ。

 

 

「思う思う」

 

 

「春を愛する者に対するメッセージかな」

 

 

「俺達出来てます!って言う?」

 

 

「そうそう」

 

 

「ヤラセって言う人もいるけど、ハヤトとルイは本物だよね」

 

 

「本物本物」

 

 

「ああ、春の結婚式が見たい」

 

 

「見たい見たい」

 

 

「春ファンを披露宴に招待しますとかなったら・・・」

 

 

しずくと真夏は顔を見合せ身悶えた。

 

 

「たまんない!」

 

 

いつも行き着く話題に到達したところで、テーブルに置いたしずくのスマホが震えて着信を知らせた。

 

 

続く