僕が上目遣いにユチョンを見つめると、ユチョンはじっと僕を見つめ、ほうっと溜息を吐いた。
「ねえ、そろそろ慣れてもいい頃じゃない」
「だっ、だって・・・」
唯一上げていた目も下げて、うなだれた僕をユチョンが胸に引き寄せる。
「好きだよ、ジュンス」
「あっ・・・うん」
「はあ・・・」
今度はあからさまな落胆の溜息。
さっきから何度も同じことを繰り返しているのだから仕方がないと言えば仕方がないが、何となく悲しくなって鼻をすすった。
「あっ、ちがう、泣かないでジュンス」
「ごめん、僕・・・駄目な恋人で」
じわっと滲んだ涙が、ほろりと頬を伝う。
ユチョンと恋人同士になって、幾度も体を重ねているのに、ベッド以外では愛の言葉を囁けない。
ユチョンからも、
『ベッドの中ではあんなに情熱的なのに』
と言われている。
自分でもよく分からないが、ベッドに入る前は恥かしくて恥ずかしくて仕方ないのに、いざユチョンに触れられると、僕の中の何かが変わって、ユチョンを大胆に強請りもすれば、甘い愛の言葉さえも平気で言えてしまう。
でも、朝の光を浴びると魔法のようにその大胆さは消えて、固く口を閉ざしてしまう。
別に誰に見られているわけでもないのに、何が僕をそうさせるのか分からない。
「ユチョン、あの・・・僕を・・・」
「ん?」
「捨てないで」
ユチョンの胸に顔を押し付けて懇願すると、僕の体が凄い勢いで後ろへ倒された。
あらまΣ(゚Д゚)
まだ続くのね( ̄ー ̄)←何しろ書いてる人がこいつだからね