昨夜の雨を思わせないほど、穏やかに晴れた空を見上げ、はあっと大きな溜息を吐いた。
『ねえ、お願い。僕を抱いて』
僕が蹴とばした布団を、掛け直そうとしたユチョンにしがみついて、懇願したらしい。
「嘘・・・だろ。僕がユチョンに抱かれたなんて」
自問自答はもう数えられないほどしたが、体に残る痕跡が嘘ではないと物語る。
もう一度大きな溜息を吐いて、頭を抱えた。
「頼まれたからって、抱くなよ」
友達だと思っていた。
いや、思おうとした。
胸の奥でくすぶっていた想いを、無いものとして葬り去ろうとしていたのに、夢か現か定かではない状態の僕は、自制がきかなくなっていた。
想いのままに振る舞ったらしい。
「ジュンスがあんなに大胆なんて、嬉しい誤算だったよ」
ユチョンは馬鹿にするでもなく、ただ嬉しそうにそう言って裸の僕を抱き締めた。
僕は何も言えず、体を固くして微動だにしなかった。
だって、一体どうすれば良い?
告白さえ出来なかった相手に、突然抱かれて、しかも、普通の恋人のように抱き締められているのに。
そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、ユチョンは僕の背中を愛おしそうに撫でながら言った。
「ジュンス、こんなになってから言うのもなんだけど、俺はずっと君が好きだった。君とこうなれて嬉しいよ。これで俺ら恋人ってことだよね。よろしくね」
再び大きな溜息を吐いて、熱が出たように真っ赤に染まった顔を両手で覆った。
さあて、続くのか・・・
誰か教えて(=_=)←いつも綱渡り