眩しい朝の光が、カーテンの隙間から差し込む。
「まぶし・・・」
手の甲で光を遮って、体を起こした。
「あれ?」
布団がはだけて、その下からあられもない僕が飛び出した。
昨夜、フラフラになりながらベッドに入ったまでは覚えている。
でも確かにちゃんと下着はつけていたはずだ。
「おかしいな。寝ぼけて脱いじゃったのかな・・・」
呟いて立ち上がろうとした時だった。
下半身に鈍い痛みが走った。
「痛っ」
顔を歪めて痛い場所に手を伸ばすと、べったりとした液体が手を濡らした。
それは男なら見覚えのあるもの。
でも、違和感を感じた。
何故ならそれは前ではなく後ろを触ってついたものだからだ。
有り得ない場所にそれがあった。
まさか、僕にとんでもないことが起こったのか。
必死に昨夜の記憶を呼び戻そうとしていると、部屋のドアが開いて、爽やかすぎる笑顔のアイツがマグカップを手に僕を見た。
「起きたね」
コーヒーの香りを漂わせながら、ベッドに近寄って来る。
僕は思わず布団を掴み、首元まで引き上げた。
「恥ずかしいんだ」
アイツはふふっと笑うと、耳元に唇を寄せて囁いた。
「可愛いよ、ジュンス。昨夜の大胆さが信じられないほど」
その言葉にさあっと血の気が引いた。