消えゆく世界 ~3~ | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

「話がある」

 

 

モヤモヤの原因に向かって、思い切って言った。

 

 

「うん、何?」

 

 

自分から声を掛けることさえ数日悩んだっていうのに、ユチョンは自分が言ったことを忘れてでもいるかのように、あっけなく答える。

 

 

「ここじゃあ・・・」

 

 

周りを見回し、言葉を濁した。

楽屋では、メンバーそれぞれが思い思いに過ごしている。

ざわざわとした雰囲気なので、話している内容なんて気付かれることはないだろうけれど、人が居るところでは気を遣う。

でも二人きりでは話し掛ける勇気もなく、皆が居るところで声を掛けてしまうという矛盾。

 

 

「いいよ、行こうか」

 

 

ユチョンはすっくと立ち上がり、ドアに向かう。

僕はその背中を慌てて追い掛けた。

何だか変な気分だ。

いつも側に居て、何度も見ているその背中が、ひどく大きく見えて、僕は肩を竦めた。

 

 

続く・・・