「おじゃましまーす」
「はい、どうぞ」
咲也はいつもながら、きちんと挨拶をして部屋に入り、そしてやはりいつも通り、そこが自分の場所と決めているソファーの左端に座った。
「泉の部屋っていつ見てもシックだよな。黒を基調としてきちんとまとめてる。同じ間取りなのに、僕の部屋とは全く違うな」
そう言って、咲也はぐるりと部屋を見回した。
咲也の言う通り、俺と咲也の部屋の間取りは一緒。
だがそれは俺達に限ったことではない。
クラスメートのほとんどは同じ間取りだ。
つまり寮生活ってことだ。
だから、俺の部屋って言っても、咲也にとってもあまり特別な感じはない。
「あっ、あれ忘れた。取ってくる」
咲也が立ち上がり、小走りで部屋を出ていくと、ものの数分で戻って来た。
「近いっていいよな」
そう言ってまた定位置に座った。
そう、近いっていい。
何たって薄い壁一枚隔てた向うが咲也の部屋だから。
続く・・・
ごめーん。
短いけど、体力の限界(^▽^;)←眠い
許してねー