「おーい、海」
「泉」
「んじゃ、海岸」
「泉です!」
「いいじゃん、遠浅って名字なんだから海で」
「あのね、俺の名字は遠浅と書いてトサって読むの」
「知ってるよ、そんなこと。それにしても、お前の親、勿体ないことしたよな」
「何で?」
「せっかく遠浅って名字なんだから、泉なんて中途半端な名前じゃなくて海にすれば良かったのに。遠浅の海なんて、誰でも一発で覚えるよ」
ククッと笑った彼の頭を叩く。
「人の名前で遊ぶな。お前だって人のこと言えないだろ。なんたって」
「言うな!」
彼は慌てて、俺の口を手で塞いだ。
そして周りを見回し、誰も見ていないことを確認すると急いで耳打ちした。
「俺は咲也だ。分かったな」
焦る彼が可愛くて、口を塞がれたまま、うんうんと頷くと、彼はそっと手を離した。
「分かりました。咲也様」
厳かに頭を下げると、咲也はほっとしたように頷いた。
続く・・・んだろうな←
どうしよう・・・
また始めてしまったよ(T_T)←懲りない奴
皆様、またオリジナル小説に付き合ってね。
続くか分からないけど←逃げ
名前はじゅんじゅんが勝手に作りました。
遠浅さんって居ないみたいです。