遮断 | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

「じっとしてろよ」



冷たい感触が目蓋を覆い、視界が消えた。



「綺麗だ」



耳元で囁かれる言葉に、背筋をざわざわとした感覚が這い登る。

思わず、ああっと吐息を吐いた。



「感じた?」



彼はふふっと笑って、耳朶を軽く噛む。

ぞくりとして体を震わせた俺に、追い打ちを掛けるように熱い舌が這い回る。



「あっ、やっ、やめ・・・てぇ・・・」



到底拒絶とは言えない媚びを含んだ言葉が、俺の口元からまろびでる。

その意味を察した彼が、大胆に俺の体をベッドになぎ倒した。

軋むベッドの音が止まないうちに、抗えない感覚が襲ってくる。

目を閉じる必要もなく、その感覚に溺れた。



「綺麗だ。綺麗だよ」



呪文のように繰り返される言葉に、熱は上がり続け、頂点へと導かれる。

世間という、うるさい現実を、布一枚で遮断して、急階段を駆け上がる。

階段を登り終えた先にある、めくるめく世界に辿り着くために。

そこには二人で築き上げた愛だけが存在するから。