「ああっ、何であんなに優しいの!」
「はあ、そうですか」
「何、そのつまんなそうな顔」
何度も何度も何度も言うようですが、
「つまんないんだよ」
心の中で呟いたつもりが、兄達の中でも一番気安い彼に思わず本音を漏らしていた。
「えっ、つまんないの?」
「当たり前じゃないですか。相談とは名ばかりのノロケを聞かされる身にもなって下さい。片想いの時も相談、成就すればしたで、また相談。その実、中身は代わり映えしないお相手の称賛。つまらなくもなりますよ」
フンッと鼻を鳴らすと、勢い込んでなだれ込んできた兄が、しゅんっと項垂れた。
そのあまりの項垂れように、少し可哀想になったが、ここで甘い顔を見せるとまた振り出しに戻る。
優しい言葉を掛けようとする気持ちを抑え、そっぽ向いていると、かすれた声で兄が謝った。
「ごめんなさい。だって、まさか僕の気持ちを受け入れてくれると思わなかったから、うまくいっても心配なんだ。この想いが成就すれば、心が軽くなると思っていたけれど、次々に心配事が出てきて、どうすればいいか分からない、分からないんだ・・・」
最後は涙声になった兄を見て、僕は額に手を当て、頭を振った。
To be continued.....
頑張れー(^O^)/
悩める乙女ン君たち ヽ(゜▽、゜)ノ