「彼ですね。さあ、行って」
電話越しにノックの音が聞こえたのだろうが、まるでここに居て一部始終を見ているように、Jは僕の背中を押す言葉を掛けた。
その言葉に促され、立ち上がると、気配を察したように向こうから電話を切った。
Jの後ろ楯が突然途切れた気がして、心細くなったが、最前の言葉を思い出し、携帯をテーブルに戻すとドアに向かった。
とにかく話を聞かないと。
彼が何の話をするか知らないけれど、仕事の悩みならばいいのに。
もし。
もしも。
恋の相談だったら、僕はしばらく立ち直れないだろう。
でも、どんな話でも、その話が終わったら言おう。
君が好きだって。
どんな結果が待ち受けていても、告白しよう。
受け入れられなくても、僕の気持ちを伝えて、このもやもやにお別れするんだ。
心の中の言葉に強くうなづいて、ドアノブを掴むと、静かに引いた。
そこには、体の側面で両手を拳に握った彼が、突き詰めた顔をして立っていた。
To be continued.....
おおっ!
お互い告白するって決めたぞ!
さあ、どっちから告白するのか\(^o^)/