占い師J ~25~ | infection  ~YooSu~

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「彼ですね。さあ、行って」



電話越しにノックの音が聞こえたのだろうが、まるでここに居て一部始終を見ているように、Jは僕の背中を押す言葉を掛けた。

その言葉に促され、立ち上がると、気配を察したように向こうから電話を切った。

Jの後ろ楯が突然途切れた気がして、心細くなったが、最前の言葉を思い出し、携帯をテーブルに戻すとドアに向かった。

とにかく話を聞かないと。

彼が何の話をするか知らないけれど、仕事の悩みならばいいのに。

もし。

もしも。

恋の相談だったら、僕はしばらく立ち直れないだろう。

でも、どんな話でも、その話が終わったら言おう。

君が好きだって。

どんな結果が待ち受けていても、告白しよう。

受け入れられなくても、僕の気持ちを伝えて、このもやもやにお別れするんだ。

心の中の言葉に強くうなづいて、ドアノブを掴むと、静かに引いた。

そこには、体の側面で両手を拳に握った彼が、突き詰めた顔をして立っていた。



To be continued.....



おおっ!


お互い告白するって決めたぞ!


さあ、どっちから告白するのか\(^o^)/