世界が滅亡する。
そう言われて、彼に告白する決心をした。
今夜、告白する。
彼にも話があると告げた。
にも関わらず、時間が経つにつれて、臆病風が吹いてきた。
このままの関係でいてもいいじゃないか。
一番側に居るんだし、わざわざリスクのある告白をするより、安定性を選ぶべきだ。
彼には通りいっぺんの悩み相談でもして、お茶を濁せばいい。
でも、だ。
「告白が怖いと思っていますね。でも、逃げていたら、いつか彼の方が逃げていきますよ。今、あなたの居る場所に、誰かが座ってしまってもいいんですか。告白は今夜。そうすれば、すべて決着がつきます。そう出ています」
Jは澄んだ水晶玉を覗き、口元を引き締めた。
「ああ、どうしよう」
優柔不断の虫が騒ぎだし、決心したはずの心が揺らぐ。
「好き・・・なんだ」
呟くと、胸が切なく締め付けられた。
彼の何にそこまで引かれるのか分からない。
恋は理屈じゃない。
簡単に諦められるものでもない。
もし、今夜玉砕したとしても、彼を想う気持ちが消えるわけじゃない。
受け入れられなくても好きなんだ。
ふと、前にJが言った言葉を思い出した。
「恋をしてますね」
ずばりと言い当てられて、うろたえる俺に更に言った。
「苦しいけれど、辛いけれど、人を愛する事が出来ないくらいならば、苦しくても、辛くても、いいと思いませんか」
俺は鍵盤に指を乗せ、今の心をメロディーに変えて弾いた。
To be continued.....
ええい!
さっさと告白しろーヽ(`Д´)ノ←お前が早く書け