占い師J ~21~ | infection  ~YooSu~

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世界が滅亡する。

そう言われて、彼に告白する決心をした。

今夜、告白する。

彼にも話があると告げた。

にも関わらず、時間が経つにつれて、臆病風が吹いてきた。

このままの関係でいてもいいじゃないか。

一番側に居るんだし、わざわざリスクのある告白をするより、安定性を選ぶべきだ。

彼には通りいっぺんの悩み相談でもして、お茶を濁せばいい。

でも、だ。



「告白が怖いと思っていますね。でも、逃げていたら、いつか彼の方が逃げていきますよ。今、あなたの居る場所に、誰かが座ってしまってもいいんですか。告白は今夜。そうすれば、すべて決着がつきます。そう出ています」



Jは澄んだ水晶玉を覗き、口元を引き締めた。



「ああ、どうしよう」



優柔不断の虫が騒ぎだし、決心したはずの心が揺らぐ。



「好き・・・なんだ」



呟くと、胸が切なく締め付けられた。

彼の何にそこまで引かれるのか分からない。

恋は理屈じゃない。

簡単に諦められるものでもない。

もし、今夜玉砕したとしても、彼を想う気持ちが消えるわけじゃない。

受け入れられなくても好きなんだ。

ふと、前にJが言った言葉を思い出した。



「恋をしてますね」



ずばりと言い当てられて、うろたえる俺に更に言った。



「苦しいけれど、辛いけれど、人を愛する事が出来ないくらいならば、苦しくても、辛くても、いいと思いませんか」



俺は鍵盤に指を乗せ、今の心をメロディーに変えて弾いた。




To be continued.....




ええい!


さっさと告白しろーヽ(`Д´)ノ←お前が早く書け