受話器の向こう

「ねえ、すぐ来てよ」

受話器の向こうで君が息を飲む

分かってるだろう僕の気持ち

いつも君と一緒に居たいんだ

何でもして欲しいし

何でもしてあげる

僕と君はそうなるはずだよね

「ねえ、何とか言ってよ」

受話器の向こうの君に催促すると

僕の望みを叶える言葉を君がくれた

僕は唇を引っ張って恥ずかしさを堪えたんだ

だってこの喜びは君に直接伝えたいから