「ジュンス、待ってよ、待って」
みるみる小さくなるジュンスに、走りながら声を掛ける。
ジュンスは足が速い。
そして今は恥かしさからか、俺が声を掛けると一段とスピードを上げた。
ゼイゼイと息が上がる。
喘息持ちの俺にはかなり苦しい。
このままではやばい。
でも、ジュンスを追い掛けずにいられない。
「ハアハア、ジュ・・・ンス、ジュ・・・ン・・・ス・・・待っ・・・あっ!」
喘ぎながら走る俺の足がふらふらと力を失いもつれて、何の変哲もない小さな草叢に足を取られつるんと滑った。
体が後ろに大きく傾いで、地面にしたたかに尻を打ち付けた。
「ユチョン!」
あんなに追っても追いつかなかったジュンスが、もう側に居て俺の肩に手を掛け心配そうに顔を覗き込んだ。
「ははっ、かっこわりい」
ぺろっと舌を出して、何とも間抜けな失態を笑うと、
「良かった・・・」
ジュンスがほうっと安堵の息を吐き、ぽろっと涙を零した。
「大丈夫だよ、ジュンス。発作じゃないから。心配かけてごめん」
ジュンスの頭を撫でると、こくんと頷いた。
「僕、ユチョンに何かあったら生きていけない。だから、僕が逃げたら追いかけずに・・・その・・・」
「何?」
「こっ、転んで」
ぷっと吹き出し、あはははははと声を上げて笑った。
「了解。ジュンスに逃げられた時は転べばいいんだね。でも・・・逃げられるのって寂しいな」
うさぎが耳を倒すように、しゅんっとして俯くと、ジュンスがあわあわと手を振った。
「にっ、逃げない、逃げない。もう二度と逃げないから、無理して追い掛けないで」
「ほんと?」
「ほんと」
「ほんとにほんと?」
「ほんとだって」
「そうか、じゃあ」
俺は顔を上げると、にっこりと笑った。
「逃げないで」
「う・・・んっ!」
うんと言う返事を聞く前に、目の前のジュンスの可愛い唇を奪った。
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にゃー(≧▽≦)
可愛いにゃー(≧▽≦)
ユスのちゅー(≧▽≦)
さて、ユスもちゅー出来たことだし、ここで終わり( ̄ー ̄)←いつこの言葉がほんとになるんだろう?