「ジュンス!」
ユチョンも慌てて立ち上がり、駆け出したジュンスの後を追った。
まさか目の前で、あの照れ屋で恥ずかしがりやのジュンスのキスシーンを目撃するとは思わなかった。
突然のことに、何も助け舟さえ出してやれず、ただ呆然と2人の後ろ姿を見送っていると、ユノの顔が突然目の前に現れ、みるみる近付いて、唇に熱い感触が触れた。
「んっ!」
びっくりして手をユノの胸に当てようとすると、その手を掴まれ優しく握られた。
軽く触れているだけだったユノの唇の感触が生々しく変わり、俺の唇を濡れた感触が覆った。
ユノが探るように唇を軽く吸うと、じんっと体が痺れ、力が抜けた。
掴まれた手をすがるように動かすと、ユノはしっかりと手を握り直し、もう片方の手で俺の後頭部を緩く支えた。
ユノの唇と密着したままの、閉じた俺の唇の中に熱が籠っていく。
息苦しさに喘いで思わず唇を開いた俺の口中に、ゆっくりとユノの舌が入って来た。
「ふっ・・・うん・・・」
自分でもこんな甘えた吐息が漏れることに驚いた。
ユノの舌がたどたどしく、俺の口中を彷徨い、離れ難い想いを伝えるように、ゆっくりと本当にゆっくりと離れて行った。
「はあ・・・」
とろんと蕩けた目でユノを見つめると、ユノの口角が穏やかに引き上げられた。
「君の存在に感謝して。お礼のキスだよ。ジェジュン、好きだよ。愛してる」
「ユノ・・・」
泣きそうなほどの幸せに顔を歪めると、ユノの胸に無我夢中で抱き付いた。
「好き。ユノが好き」
ほろほろと零れる涙を、ユノの真っ白いシャツが吸っていく。
涙は冷たいものばかりじゃない。
その時、世界は確かにユノと俺だけを残して消え、愛と呼ばれるものが何であるのか俺は初めて知った。
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はあ(///∇//)
やっぱりユンジェはファーストキスも素敵(〃∇〃)
たった一回のキスでおぼこいメンズを卒業したユノ。
さて、ユチョンはいかに( ̄▽+ ̄*)←こいつが悪魔だからなぁ