ユチョンは優しかった。
甘く柔らかい口付けに緩んだ僕の体は、あっと言う間に解れユチョンの手のひらに白い花を散らした。
初めて人の手で弾けた僕を労るように、荒い息を吐く僕の頭に顔を埋め深く息をすると、それ以上は何もしなかった。
ただ一度の戯れ。
そう思おうとしたが、僕はすでにユチョンの虜だった。
でも、あれ以来ひたすらユチョンから逃げ回っている。
恋をしてしまったことが恥ずかしく、ファンの言葉を笑っていた自分も恥ずかしく、でも、それを認めるのはもっと恥ずかしかった。
「ジュンス」
「なっ、何?」
「これ、読んで」
ユチョンが二つ折りにした紙片を僕の目の前に差し出した。
おどおどと紙片をいつまでも受け取らない僕の手に、半ば強引にそれを押し付けると、
「必ず読んでね」
念を押すように言って、さっさと行ってしまった。
僕は手に握らされた紙片をじっと見つめた。
意識的に避けている僕から見ても、ユチョンはあれ以来強引に何かを仕掛けてくるということもなく、いつもと変わりなく接してきていた。
だからあの日ことは、ユチョンにとっては冗談だったのかも知れない。
僕が変に意識しているから、仕事がやり難くて、優しいユチョンはそれを面と向かって言うのは可哀想だと思って、手紙でも書いたのだろうか?
そう思うと、胸の中に風が吹いたように切なさが駆け巡った。
でも読むしかない。
僕は二つ折りの紙片を手のひらに乗せると、そうっとめくった。
To be continued.....
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むむっ(-""-;)
またぞろ悪い癖が出て来たようだ(-"-;A
二話で終わる予定だったのにー(/TДT)/←結局自分の首を絞めるあほ