「あっ、これは・・・」
ジュンスは首筋をさっと手で隠した。
やっぱり、そうだったんだ。
きっとジュンスはどうしていいか分からないまま、ユチョンに半ば強引にされたんだ。
唇をぎゅっと噛み締める。
昨夜のユチョンの真摯な態度にほだされて、応援するような態度を取ったのが間違いだった。
「とにかくここではなんだから、部屋に入って。話は中で聞くよ」
「僕も入れて下さい」
ドアを押さえて、ジュンスを引き入れようとすると、いつの間にかチャンミンが立っていた。
「チャンミン、いつからいたの?」
「今です。昨夜あんまり腹が立ったので忘れ物したことに気付かずにいたんです。さあ、入りましょう、ジュンス」
チャンミンがジュンスの腕を掴み引っ張ると、首に当てていた手がするりと外れ、隠していた首筋の赤い跡が現れた。
ぴたっとチャンミンの動きが止まる。
「何ですか。それは?大きい優柔不断の虫にやられたんですか?ジュンスが吸っても良いって言ったんですか?」
「チャ、チャンミン、そんな言い方・・・」
チャンミンのあまりの直球な物言いを止めようとすると、ジュンスが顔を顰めて反論した。
「やだな、チャンミン。そんなこと言うわけないよ」
「ジュンス・・・それじゃあ、やっぱり、嫌だったんだね」
「こんなの・・・嫌に決まってるよ」
ジュンスは首筋の赤く膨らんだ跡を撫でた。
何だか悲しくなる。
ユチョンは、きっと考え得る限り優しくジュンスに接したはずだ。
さっきまでユチョンを責めようと思っていたのに、今は同情したいほどだ。
ジュンスは子供だって分かっていたのに、同じ部屋で過ごすことに反対しなかった俺の責任だ。
好きなら大丈夫と、少しだけ楽観視していた。
本当に好きなら、きっとうまくいく。
ユノと俺がそうだったように。
そんな気持ちが間違いだった。
何故かじわりと涙が滲んで、手の甲でぐいっと目を擦った。
「どうしたの、ジェジュン?何で泣いてるの?」
「なんでもない」
「あの、僕、何か悪いこと言ったんだね。こんなだから、ユチョンも・・・一晩中・・・僕を抱いて・・・」
ぽろっとジュンスの目から涙の粒が転がり落ちた。
俺は何をしてるんだ。
ジュンスを慰めなければならないのに、自分達まで否定された気になって泣いてしまうなんて。
「ジュンス、違うよ。ジュンスは悪くないよ。そうか、ユチョンは一晩中、抱いたんだね」
「う・・・うん・・・僕ね、一晩中ユチョンの腕に抱かれて眠ったの」
「えっ?あの、眠ったって・・・」
「ユチョン、寒くないようにってずっと抱き締めて眠ってくれたの」
「いい加減にして下さい!」
「止めろ、チャンミン」
ジュンスに飛び掛ろうとしたチャンミンをユノが慌てて押さえ込んだ。
To be continued.....
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おーほっほっほっほっほっ( ̄▽+ ̄*)
期待に亀の膨らんだ皆様。
甘い( ̄ー ̄)←
これは亀小説よ\(^_^)/←とてつもなく展開がのろい