「ジュンスなら居るけど」
ドアを開けたジェジュンに俺は深々と頭を下げた。
「申し訳ありません。どうかジュンスに謝らせて下さい。直接話をさせて下さい」
ジェジュンも怒っているんだ。
ジュンスを怖がらせたから。
応援してくれてたのに、俺が裏切るようなことをしたから。
きっとジュンスは俺がしようとした事に怯えて逃げ込んだんだ。
あんなに固く誓ったのに、俺って奴は。
自分に腹が立って、じわりと目が潤んだ。
「何のことだユチョン?ジュンスなら早く連れていけ。チャンミンが困っていたところだ」
「えっ?」
潤んだ目のまま顔を上げた俺が、首を伸ばしてジェジュンの肩越しに中を覗くと、渋い顔をしたチャンミンと目が合った。
「まったくです。早く連れて行ってさい。もう面倒見れませんよ。大体、ユチョンが出来ない我慢なんかするから、ムムム」
「まあまあ、チャンミン。そこがジュンスのいいところなんだから」
ユノがじたばたと手足を動かすチャンミンの口を押さえながら言う。
何だろう?
俺を怒ってはいないみたいだ。
「ジュンス、ユチョンのお迎えだぞ」
ジェジュンが手招きすると、ジュンスはもじもじとユノとジェジュンを交互に見た。
「あっ、でも、まだ見てないから・・・」
「あんなもの見ない方がいいです。毒にはなっても、役には立ちません」
「言ってくれるじゃないか、チャンミン。ジュンス、さっさと行け。俺達は今からチャンミンにたっぷり毒を味わって貰うから」
「お断りします」
「断れると思うのか?」
「思うんじゃなくて、絶対にお断りなんです!」
「そうはいくか!」
ユノとチャンミンがお互い一歩も引かずに睨み合っている。
ジェジュンはふうっと溜息を吐くと、唇をうっすらと開け、目を細めてユノを見た。
「ユノ、俺は早く二人きりになりたいよ」
ジェジュンは妖艶に微笑み、ちろっと舌を出して唇を舐めた。
「出ていけ、チャンミン。いや、チャンミンだけじゃない。ジュンスも早くユチョンのところに戻れ。悪いが見せるのはまた今度だ」
突然ユノがジュンスとチャンミンのシャツの襟を掴んで、部屋から追い出そうとする。
「痛いです。頼まれなくたって出て行きますから押さないで下さい!」
チャンミンがユノの手を振り解いて、ぷりぷり怒りながら俺の横を通り抜けた。
「ほら、ユチョン、ジュンスだ、受け取れ」
「あっ!」
ポンッと放り投げられたジュンスを胸に抱き止める。
瞬時にあの甘い独特の香りが立ち昇り、俺は固く決心したばかりなのにごくっと唾を飲んだ。
「あっ、あの、僕、シャワー、シャワー浴びるね」
俺の腕の中から逃げるように駆け出し、廊下を走るジュンスをまた怖がらせたかと切ない思いで見つめた俺の耳元でジェジュンが囁いた。
「ユチョンが思ってるほど、ジュンスは子供じゃないぞ。キスくらいしてやれ」
「ジェ!ジェジュン!」
驚いた俺に、ジェジュンが愛嬌たっぷりにウインクした。
To be continued.....
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ああ・・・
ユノ、その毒をじゅんじゅんにおちょーだいヽ(゜▽、゜)ノ←見たい
さて、ユチョン、どうする( ̄▽+ ̄*)