「ジュンス、ゆっくり歩こうね」
手を掴んだ僕にユチョンは穏やかに微笑み、歩き出した。
沖からの涼風が頬を撫でるのに、僕の顔は上気したままだ。
繋いだ手も熱い。
今までいつも側にいて、子犬のようにじゃれあってきたのに、付き合うってこんなにも気持ちが変わるものなんだ。
付き合う?
僕、ユチョンと付き合ってるんだ。
僕の手を引いて歩くユチョンを見ると、ユチョンは僕を見つめてくしゃっと微笑んだ。
どきんと胸が鳴る。
ユチョンってこんなにかっこよかったっけ?
惚けたように見惚れていると、手を軽く引かれた。
「ジュンス、今日は付き合ってくれてありがとう。ジュンスとデート出来るなんて夢みたいだ」
「ぼ・・・僕も」
「ほんと?ジュンスも嬉しい?」
「う、うん」
「良かった。ねっ、ジュンス、この前の話だけど・・・」
「この前?」
「うん、今度のライブの時の部屋のこと」
「あっ・・・」
「俺は一緒に過ごしたい」
「僕は・・・」
ユチョンと一緒に居たい。
でも、それはどんな意味を持つんだろう。
言葉に詰まって俯いた僕の手を、ユチョンがぎゅうっと握った。
「誤解しないでジュンス。俺はただ一緒に居たいだけだよ」
ユチョンは笑った。
でも何故かその笑顔が切なそうに見えた。
To be continued.....
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ジュンス・・・
それはね・・・
亀が切ないのさヽ(゜▽、゜)ノ←泣いている