「いちご、美味しい?」
「あっ、うん。食べる?」
食べていたアイスクリームを差し出すと、ユチョンは嬉しそうに一口舐めた。
「美味しい!」
大袈裟なほど大きな声で言うユチョンが微笑ましくて、僕は目を細めた。
「ユチョンもいちごにすれば良かったね」
「これも美味しいよ」
にこっと微笑むと、ユチョンは自分が食べていたバニラのアイスクリームを僕に差し出した。
ユチョンの食べたものに口を触れる気恥ずかしさを隠す為に、パクリと大きく齧り付く。
「あっ、ジュンス、食べ過ぎ。俺にももう一口ちょうだい」
「だーめ、これは僕の」
「ずるいぞ、ジュンス。こうしてやる」
ユチョンが僕の手を掴んでアイスクリームにパクリと噛みついた。
「あはははは、これでおあいこだね」
2人で顔を見合わせて笑った。
「ぬるいですね」
「まあ、そう言うなチャンミン。初めてのデートなんだから」
ユチョンとジュンスが仲良く肩を並べているベンチから、少し離れたベンチでいちごとバニラのアイスクリームを両手に一つずつ持ったチャンミンが、それを交互に口に入れながら呆れたように言った。
「そうだよ。いいじゃないか、あのまどろっこしさ。ぬるい空気。ただ側に居るだけでどきどきして、いちごみたいに甘酸っぱくて。ああ、いいなあ、甘い初デート。ねっ、ユノ。いきなりねじ伏せて、欲しいんだ!とか言わないのが初デートだよね?」
「ジェ、ジェジュン、チャンミンが居る前で、その話は止めよう。なっ」
ユノが慌てて、ジェジュンに引き攣った笑顔を向けた。
「僕なら構いませんよ。いくらでも痴話喧嘩して下さい」
「チャンミン、勘弁してくれよ」
ユノが情け無さそうな顔をすると、チャンミンとジェジュンは声を上げて笑った。
「ねえ、海見に行かない?」
見るとアイスクリームを食べ終わったユチョンとジュンスがベンチから立ち上がって、3人を手招きしている。
「ダブルデートならぬ、保護者付きデートでも楽しそうだからいいとしますか」
チャンミンは残ったアイスクリームを一気に口に放り込むと、そう言って立ち上がった。
To be continued.....
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おほほほほほほほほ(´0ノ`*)
ユノったらねじ伏せちゃったのね( ´艸`)
ああ、それにしてもぬるいユス。
好き(///∇//)←長くなるだけなのにね