最近のYOSHIKIさんの楽曲はピアノ・ロックなものが多くある気がします。
なにか結論が見つかるわけではありませんが、要因として思いついたものを挙げて自問自答したいと思います。

【同時に演奏できないから創っていなかった】
QUEENのフレディ・マーキュリーのようにボーカルがピアノを弾けばいいですが、ドラムとピアノは一人で同時に演奏できません。
ライブで再現できないため、ピアノ・ロックな曲はあまり創っていなかったのではと思いつきました。


【レコーディングとライブは別と考え、創るようになった】
レコーディングとライブでは同じ曲でも対象となる聴き手や聴く環境が異なります。
レコーディングでは、制約なく緻密で完璧な曲にすることを目指す。
ライブではその曲をバンドの持つエネルギーで演奏する。

このように分けて考えているので、ライブで再現が難しいピアノ・ロックな曲が増えたのではと思いつきました。


【バラードではピアノもドラムも演奏している、ずっと創っていた】
YOSHIKIさんの曲はメロディーが美しいので、『DAHLIA』、『HERO』のようにテンポを変えればバラードにもロックにもなります。

YOSHIKIさんの過去のインタビューを読むと、バラード作品のドラム演奏も魂をこめてレコーディングしていたことが伝わってきます。
そう考えると過去のバラード曲はピアノ・ロックとやっていることは変わらないのではないかと思いつきました。


【以前はテンポが速すぎたから創っていなかった】
『紅』を原曲のテンポでピアノ演奏すると、速すぎて落ち着かない感じになります。
90年代のロック曲はテンポが速すぎて、ペースを落とすところ以外はピアノが合いませんでした。
再結成後の楽曲はテンポがちょうどいいのでピアノ・ロックな曲が増えたのではと思いつきました。


【Toshlさんの声とピアノが被るから創っていなかった】
Toshlさんの唄うサビはキーが高くなり、ピアノの音と被るので、ピアノ・ロックな曲はあまりなかったのではと思いつきました。
比較的低く抑えたAメロのほうがピアノとの相性がいいと感じます。
ただ、バラードはToshlさんとYOSHIKIさんのピアノで何十曲も創っているので理由としてはかなり弱いと思います。


【トレンドは関係しているか?】
ピアノがメジャーな楽器なのでピアノ・ロック曲はあまりトレンドに左右されず生まれていると思います。


次回から、90年代の曲でYOSHIKIさんが創ったピアノ・ロック曲を2つ紹介します。

ピアノ・ロック④につづく