引き続き『La Venus』の5つのバージョンについて書いていきます。

② SONGS版

2016年12月17日NHK音楽番組SONGSにて、XJAPAN5人のメンバーの演奏による『La Venus』がフルサイズで初披露されました。
私はこの番組で初めて『La Venus』を聴きました。
このバージョンの特徴を挙げていきます。

【スタンダードなバージョン】
メンバーが全員参加し、過不足な要素を感じません。
無印と呼んでよい『La Venus』の基準となるバージョンになっていると感じます。

新アルバム版やバンド音源版と呼ぶほうがより適当かもしれませんが、最初に聴いた印象が強く、また唯一フルサイズで演奏されているのでSONGS版と命名しました。


【新アルバムに収録される音源に近い】
XJAPANの場合、音楽番組ではボーカルのみ生演奏で、楽器隊は収録された音源を流しているように聴こえます。
よって、アルバムに収録されるときにはこのバージョンになると思われます。

ボーカルも含めた純粋なスタジオ音源は、映画「WE ARE X」のエンディングで流れていて、間奏パートから始まりサビの前までの50秒間だけ聴くことができます。

 

【MUSIC STATION】
MUSIC STATIONでは、2016年スーパーライブ、2017年通常枠放送で2回、スーパーライブで1回の合計4回演奏されました。
2017年のスーパーライブでは、YOSHIKIさんが首の手術後のドラム復帰前でピアノでの演奏だったので、このSONGS版からドラムを抜いたレアバージョンでした。

 

【演奏の特徴】
この『La Venus』の特徴は、美しいバラードと紹介されていながらも、YOSHIKIさんがピアノではなくドラムを叩いているところです。

間奏パートでドラムとピアノがバーンと同じ存在感で鳴るところがお気に入りです。
Aメロではピアノのフレーズが印象的です。
ドラムとピアノが同じくらい存在感がある点が、XJAPANの新境地だと感じました。


【音源が発売されたときに楽しみな点】
私は音源版の『JADE』や『BORN TO BE FREE』でのサビのコーラスが大好きです。

『La Venus』ではサビの'Til we dieI'll be loving you dearがコーラスになると予想されます。
レコーディングならではの美しいコーラスに期待したいと思います。


XJAPAN『La Venus』④につづく