昔から美容師さんには恵まれている。
恵まれていると言うか、とても仲良くなれる美容師さんが定期的に居て、一度好きになったその人にずっと切ってほしい質で、中々人を変えることが無いからその美容師さんがいなくなるととても寂しくなる。
髪の毛を切って貰うだけだけど、僕はそれだけじゃない信頼感とか色々その他諸々を大事にしていて
ついこないだもずっとお世話になってた男性の美容師さんがお仕事から離れると言うことで最後に切ってもらった。
髪の毛とか見た目を気にしだした年齢からつい20歳になるくらいまではずっと自分の地元の美容師さんに髪の毛を切ってもらってた。
初めて当てたパーマもカラーもその人にしてもらってとても大好きな素敵な女性の美容師だったんだけどその方も辞める事になっちゃって、それからまた好きな人を探すために色々な美容室に行った。
それから1年後くらいにまた新しい美容室に通いだして、先程書いた美容師さんに出会った。
その美容師さんは、初めて会った時
大きく刈り上げたサイドにトップの長く伸ばした髪の毛にパーマを当てて、毛先を真っ赤に染めてて、ぱっと見のその辺によくいる美容師とはかけ離れたアウトローな見た目がとても気に入って、これからこの人に切ってもらおうと決めた事を今でも鮮明に覚えてる。
それからずっとその人に切ってもらってて、その方はカラーが得意でいつも綺麗な赤に染めてもらってた。
最初は差し支えない会話だけだったけど、共通の趣味がたくさん見つかって、仲良くなるにつれ、お互いの生活環境とか夢の話とかたくさんするようになって、僕も自分のバンドのCDを聞いてもらったし、その美容師さんの好きな本とかオススメの旅先とか教えてもらったり、それはもうほんとに切りに行くたびに呑み仲間のような感覚でたくさん喋ってたくさん知らない事を教えてもらった。
本当に兄貴的な存在でした。
どんだけアツい話をしても馬鹿にしないし、真面目に聞いてくれるし、冗談一つにしても、下ネタでもなんでも楽しく話せるし、ほんとに信頼してた。
ある日、その美容師さんがの予約が取れない日が続いて、直接美容室に問い合わせた所、その方が重い病気で入院した事を知った。
結構重い病気にかかったみたいで復帰されるまで結構期間が空いた。
結局、大学を卒業するまでその方は帰ってこなくて、
退院した話を聞いたときすぐに電話してその方を指名して予約した。
久しぶりに会ったとき相変わらずのいつもの空気感だったけど、やっぱりどこか前より元気は無さそうで心配した。
その心配は的中して、お仕事を離れられる事を聞いて、僕は結構ショックを受けたのを覚えてる。
でもその事を本人から聞けたのが嬉しかったし、またこれからどうするのかとか、僕は今こんな事をやっているだとかたくさん話してだいぶ気持ちは楽になった。
最後に切ってもらった時もたくさん素敵な言葉を頂いたし、その方が大切に読んでいた本も頂いた。
本当にあんなにハートのアツい素敵な美容師さんにはこの先出会える気がしないから、一生忘れないと思う。
たかが自分が切ってもらっていた一美容師さんの話なんだけど、ほんとに思い入れがあったから書きました。
もしもこの記事があの美容師さんに届いたなら
またいつかお酒を呑みながらでも話がしたい
あの素敵な美容師さんに幸あれ
どうか届け